0001: クモヤ93(旧国鉄架線試験車)
クモヤ93000。旧国鉄時代、特急「こだま」が実用化される前に「電車でどこまで速度が出せるか」を試すためこの車両に白羽の矢が立ち、
174km/hの狭軌鉄道最高速度記録を持っていた車両です。昔からこういった「ワンオフ」の電車が大好きで(模型を作るとき編成を揃える面倒くささがな
い、または中間車をコツコツ作っていく甲斐性がない)、これからも何種類か登場予定です。
実車を撮影に行って(昭和52年頃、幕張車両基地)までも自分で制作した車両は写真左側のブルー
塗装の1両です。先頭部の「お面」は、湘南型電車のマスク(つぼみ堂)をそのまま用い、車体をボール紙から、屋根は2mm厚の朴板を使って制作しました。
悲しいかな、お面がホンの僅かオリジナルと異なり、窓の上下寸法を小さくできなかったことから、塗色をブドウ色2号のホンモノ通りにすることを諦め、当時
デビューしていた後継のクモヤ191や電気機関車などと同様のブルーにクリーム色の警戒色つきにしてしまいました。それに伴い、実車は「クモヤ93000」なのですがこちらは実際に存在しない「クモヤ93001」。このナンバーや「架線試験車」などの文字は当時インレ
タなどがなかったため、手描きです。写真右側は最近某模型店の店頭で発見したホビーショップモア製の完成品です。流石に出来映えは雲泥の差ですが、自分の
学生時代(もう30年近く前)のスクラッチビルド模型のレベルはこういったものでした。
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