0040:1967年ルマン24時間
0039と同様、今回も「0010」でまとめてしまった部分の撮り直しとなります。今回のメイン車両、フォードGT MkIV以外を新たに4台揃えました。また、同年の日本GPの参加車両はこちらでご覧ください。
優勝したフォードGT MkIVです。これまでのGT40に比べ車体デザインもより洗練されました。D.ガーニー/A.J.フォイト組(共に米国人)のドライブでオールアメリカンのルマン初優勝となりました。本来、MK IIとIVの間に「フォードJ」という試験車があり、そのノウハウがつぎ込まれてGT40シリーズと異なる、遥かにモダンなレーシングカーとなったのでしょう。
2位に入ったフェラーリ330P4です。L. スカルフィオッティとM. パークスがドライブしました。前年度のP3と同様、Brumm製です。ドアのエアインテークにバリが残り、あまつさえそのまま塗装されているという「トホホ」な仕上がりですが、「あるだけ立派、素晴らしい」ということだと思います。
ジョン・ワイアレーシングチームがフォードGT40を軽量化し、空力を改善して送り込んだミラージュMIです。ドライバーはD.パイパーとR.トンプソン。実は、この車両は翌年以降はレギュレーションに合わせてオリジナルGT40ボディに戻され、2年連続でルマンで優勝した、希有な経歴を持ちます。残念ながら67年のルマンではリタイア。同じ車種もう1台の「15」は後年の優勝ドライバーとなるJ.イクスがドライブしていました。 この姿で走ったのは67年のみで、このBizar製以外あまりモデル化されておりません。非常な貴重品であります。後年のGT40と同じ塗り分けのガルフカラーです。
さて、お待ちかねのシャパラル2Fです。檜垣和男氏の著書「シャパラル」によれば、2Fのシャシー・ルーフ等は前年度の2Dと共通、ボディカウルを変更し、Can-AMシリーズで成功を収めたリアアクスルにダウンフォースを懸ける巨大なウィングを装着したものが本車です。残念ながらルマンではリタイアしたものの、後日英国で開催されたBOAC500マイルで優勝しています。ただし、翌年以降はレギュレーションが変更されストックブロックの大排気量エンジンは耐久シリーズでは使用できなくなり、シャパラルの挑戦に幕が下ろされたのでした。モデルはシャパラル中では珍しい、IXO製です。
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