「0010」の焼き直し第3弾。フォード・ワークスがルマンで初優勝したのは66年(GT40 Mk II)で、翌年も無敵の強さで連勝しました(GT MkIV)が、それに恐れを抱いたFIAによるレギュレーションの変更でフォードの7,000cc大排気量マシーンは68年から事実上スポーツカー選手権から追い出された形となってしまいます。しかし、3,000ccのプロトタイプカーと5,000ccの(25台の生産義務のある)スポ-ツカーとの争いとなったこの年、プライベートチームのJW・ガルフチームからの参戦でフォードはルマン3勝目を勝ち取ってしまいました。なお、この年の日本GPについてはこちらをご覧ください。
レギュレーション変更によりフォードワークスは撤退したものの、すでに多数(50台!)生産されていたGT40は選手権の出場ができるため、英国のJWレーシングがガルフ石油のバックアップを受けてエントリーしてきました。オーナーのジョン・ワイアはかつてはアストン・マーティンの監督としてルマン制覇し、63年からフォードGTの開発にも関わっていた人です。前年度の「ミラージュM1」として走らせたGT40を本来のボディに戻し、かつコンペティティブに改修し、シーズン緒戦はポルシェ907の後塵を浴びたものの、ルマンを制したばかりでなくこの年のチャンピオンシップも獲得してしまいました。優勝クルーはP.ロドリゲス/L.ビアンキ組で、モデルはMk IV同様ixo製です。

それまで「小排気量車」としてクラス優勝狙いだったポルシェは、68年のルール変更で俄然総合優勝を狙える位置づけとなりました。従って、ワークスとしても3リッターの908、昨年から活躍中の907を揃えて強力な布陣でレースに挑んだものの、主力車のリタイアが相次ぎ、フォードGT40に次いで2位となったのはスイスの準ワークス的なチームから参加した2.2リッターの907Lでした。ドライバーは(後にポルシェワークスの監督となる)R.シュタイネマンとD.スポエリー組でした。モデルはSpark製、近年の作であり、4月末に注文してつい数日前に届けられた「最新作」でもあります。

3位はポルシェワークスの908です。ドライバーはJ.ニーアパッシュ/R.シュトメレン組。モデルはシュコー製で、並べるとボディカラーの白がSpark製よりちょっと飴色がかっています。これも4月下旬に検索でヒットし、新たに購入したものです。現代のミニカー通販はこうしたマイナーなレースカーをコレクションする際の必需品ですね。
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