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2015年6月29日 (月)

0045:1975年ルマン24時間

Lemans19751 75年の優勝車はミラージュGR8でした。フォード・コスワースのV8・3リッターを搭載しています。クルーは常勝コンビ、J.イクスとD.ベル。なお、同型の「10」も3位に入賞しています。この年のルマンは主催するACOが決定した燃費規制により各メーカーが回避し、チャンピオンシップからはずされました。

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0044:1974年ルマン24時間

Lemans19741 74年の優勝もマートラ-シムカMS670B。ただしWikipediaのリストには「670C」と書かれています。モデルはiXO製です。

 チームオーダーを示す帯色も3年続きでグリーン。このためかあらずか、このモデルは買いそびれていたことが先日判明し、慌てて購入、と言うオマケが付きました。クルーはH.ペスカロロとG.ラルースで前年度と一緒でした。

Lemans19742 2位に入ったのはGTクラスでエントリーされたポルシェ911カレラRSRターボ。いわゆる「グループ5」の先駆けです。手前はエブロ製の1/43ですが、後方の大きいモデルはレベルの1/24です。



Lemans19743 1/24と言うスケールからご想像されるとおり、このモデルにはタミヤのダイカスト製サイドワインダーシャシーが組み込まれ、スロットレーシング仕様に改造してあります。後輪のスポンジタイヤがかなり劣化しているのがおわかりになるかと思います。

Lemans19744 日本のコンストラクター、シグマの挑戦も2年目となりました。マツダのロータリー12Aを搭載したMC74で、モデルはBizar製です。クルーは寺田陽次郎、岡本康博、高橋晴邦でした。最期まで走りきったものの、優勝車周回数の70%に達せず完走とは認められませんでした。

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2015年6月27日 (土)

0043:1973年ルマン24時間

Lemans19731 翌73年も優勝は地元マートラ・シムカMS670B。クルーはH.ペスカローロ/G.ラルース組。 モデルはiXO製です。


Lemans19732 2位は久々登場のフェラーリ312PB。クルーはA.メルザリオ/C.ペース組。モデルは割と高価なRed Line製。


Lemans19733 この年は日本のコンストラクターがルマンに第一歩を記しました。シグマ・オートモティブのMC73です。マツダ12Aロータリーエンジンを搭載していました。ドライバーは生沢徹/鮒子田寛/P.ダルボでした。残念ながら79周でリタイア。ちなみに、優勝車は355周走っています。モデルはBizar製です。

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0042:1972年ルマン24時間

1969年:「0008」

1970年:「0007」

この2年分は先にたっぷり書いておきました。自分なりに相当盛り上がっていた次期だったのです。
Lemans1972 ポルシェワークスは「一旦卒業」となったこの年、ルマンに対する興味はほとんどポシャってしまいました。
 この年の優勝はマートラ・シムカMS670。3リッターオープンのプロトタイプカーです。ドライバーはH.ペスカローロ/G.ヒル組です。

Leman19713 3位に入ったポルシェ908。ワークスではなくヨーストがエントリーしており、R.ヨースト本人とM.ウェーバー・M.カソーニがドライブしています。これまで見知った908と違い、先端がダルノーズにされているのがわかります。スパークモデル製。これについてはこちらのお話をご参照ください。なお、この車両は68年のルマンでJ.シフェールが搭乗したものであり、それをレストアしてレースに出したものだったとのこと。エントリーチーム名も「Jo Siffert A.T.E. Racing」になっていました。

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2015年6月26日 (金)

0041:1968年ルマン24時間

Lemans19681  「0010」の焼き直し第3弾。フォード・ワークスがルマンで初優勝したのは66年(GT40 Mk II)で、翌年も無敵の強さで連勝しました(GT MkIV)が、それに恐れを抱いたFIAによるレギュレーションの変更でフォードの7,000cc大排気量マシーンは68年から事実上スポーツカー選手権から追い出された形となってしまいます。しかし、3,000ccのプロトタイプカーと5,000ccの(25台の生産義務のある)スポ-ツカーとの争いとなったこの年、プライベートチームのJW・ガルフチームからの参戦でフォードはルマン3勝目を勝ち取ってしまいました。なお、この年の日本GPについてはこちらをご覧ください。

Lemans19682 レギュレーション変更によりフォードワークスは撤退したものの、すでに多数(50台!)生産されていたGT40は選手権の出場ができるため、英国のJWレーシングがガルフ石油のバックアップを受けてエントリーしてきました。オーナーのジョン・ワイアはかつてはアストン・マーティンの監督としてルマン制覇し、63年からフォードGTの開発にも関わっていた人です。前年度の「ミラージュM1」として走らせたGT40を本来のボディに戻し、かつコンペティティブに改修し、シーズン緒戦はポルシェ907の後塵を浴びたものの、ルマンを制したばかりでなくこの年のチャンピオンシップも獲得してしまいました。優勝クルーはP.ロドリゲス/L.ビアンキ組で、モデルはMk IV同様ixo製です。
Lemans19683 それまで「小排気量車」としてクラス優勝狙いだったポルシェは、68年のルール変更で俄然総合優勝を狙える位置づけとなりました。従って、ワークスとしても3リッターの908、昨年から活躍中の907を揃えて強力な布陣でレースに挑んだものの、主力車のリタイアが相次ぎ、フォードGT40に次いで2位となったのはスイスの準ワークス的なチームから参加した2.2リッターの907Lでした。ドライバーは(後にポルシェワークスの監督となる)R.シュタイネマンとD.スポエリー組でした。モデルはSpark製、近年の作であり、4月末に注文してつい数日前に届けられた「最新作」でもあります。
Lemans19684 3位はポルシェワークスの908です。ドライバーはJ.ニーアパッシュ/R.シュトメレン組。モデルはシュコー製で、並べるとボディカラーの白がSpark製よりちょっと飴色がかっています。これも4月下旬に検索でヒットし、新たに購入したものです。現代のミニカー通販はこうしたマイナーなレースカーをコレクションする際の必需品ですね。

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0040:1967年ルマン24時間

Lemans19671
 0039と同様、今回も「0010」でまとめてしまった部分の撮り直しとなります。今回のメイン車両、フォードGT MkIV以外を新たに4台揃えました。また、同年の日本GPの参加車両はこちらでご覧ください。

Lemans19672 優勝したフォードGT MkIVです。これまでのGT40に比べ車体デザインもより洗練されました。D.ガーニー/A.J.フォイト組(共に米国人)のドライブでオールアメリカンのルマン初優勝となりました。本来、MK IIとIVの間に「フォードJ」という試験車があり、そのノウハウがつぎ込まれてGT40シリーズと異なる、遥かにモダンなレーシングカーとなったのでしょう。

Lemans19673 2位に入ったフェラーリ330P4です。L. スカルフィオッティとM. パークスがドライブしました。前年度のP3と同様、Brumm製です。ドアのエアインテークにバリが残り、あまつさえそのまま塗装されているという「トホホ」な仕上がりですが、「あるだけ立派、素晴らしい」ということだと思います。

Lemans19674 ジョン・ワイアレーシングチームがフォードGT40を軽量化し、空力を改善して送り込んだミラージュMIです。ドライバーはD.パイパーとR.トンプソン。実は、この車両は翌年以降はレギュレーションに合わせてオリジナルGT40ボディに戻され、2年連続でルマンで優勝した、希有な経歴を持ちます。残念ながら67年のルマンではリタイア。同じ車種もう1台の「15」は後年の優勝ドライバーとなるJ.イクスがドライブしていました。 この姿で走ったのは67年のみで、このBizar製以外あまりモデル化されておりません。非常な貴重品であります。後年のGT40と同じ塗り分けのガルフカラーです。

Lemans19675  さて、お待ちかねのシャパラル2Fです。檜垣和男氏の著書「シャパラル」によれば、2Fのシャシー・ルーフ等は前年度の2Dと共通、ボディカウルを変更し、Can-AMシリーズで成功を収めたリアアクスルにダウンフォースを懸ける巨大なウィングを装着したものが本車です。残念ながらルマンではリタイアしたものの、後日英国で開催されたBOAC500マイルで優勝しています。ただし、翌年以降はレギュレーションが変更されストックブロックの大排気量エンジンは耐久シリーズでは使用できなくなり、シャパラルの挑戦に幕が下ろされたのでした。モデルはシャパラル中では珍しい、IXO製です。

Lemans19676 ローラT70MkIIIです。アストンマーチンのエンジンを搭載し、J.サーティース(後にホンダF-1に搭乗する)がドライブしました。MkIIIのプロトタイプでもあり、後に続く量産型MkIII(日本GPで田中健次郎・長谷見昌弘が搭乗)などとはリアウィンドウまわりや後端のスポイラーなど子細な点が異なります。これは近年のモデルで、Spark製です。当時はスロットレーシング全盛期でタミヤのT70(オープンモデル)が人気だったため、このクローズドボディが海外の自動車ショーで紹介された記事が掲載された時は異様に盛り上がったのを覚えています。
Lemans19677 さて、しんがりはポルシェ907です。勢揃い画像の撮影には間に合いませんでした。総合5位・性能指数賞を獲得したJ.シフェール・H. ヘルマン組の車両です。ワークスポルシェのエースであるシフェールですが、これ以降のルマンではリタイアが続くこととなり、(陰ながら)応援していた自分としては本当に残念でなりません。モデルはエブロのレジン製で、ごく最近ネットオークションで入手したものです。

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2015年6月25日 (木)

0039:1966年ルマン24時間

Lemans19661

 1966年〜68年のルマンに関してはすでに「0010」でまとめてあるのですが、優勝車のみでありちょっと現在のレベルに達していないのを気に掛けておりました。今回、その後コレクションに加えた重要な2台をまじえて撮影し直してみました。なお、同年の日本GPの参加車両はこちらにアップしてあります。比較すると興味深いです。

Lemans19662 優勝車、フォードGT Mk IIです(IXO製)。ドライバーはB.マクラーレン/C.エイモン組でした。64年デビュー以来ぱっと他成績を残せずにいたGT40の車体に7,000ccのエンジンを突っ込み、デイトナ24時間・セブリング12時間に圧勝し、ルマンも1-2-3フィニッシュで初制覇しました。前年度のMk IIとはスペアタイアの収納方法が変わり、ノーズの無駄な長さがなくなっています。前出0010でアップしたBang製のモデルと異なり、スマートな仕上がりが気に入っております。

Lemans19664 写真に撮るとちょっとイマイチな出来に見えてしまうイタリア・Brumm製のフェラーリ330P3。この「27」はリタイアしています。前年度ワークスの330P2がつぶれてしまったものの伏兵の250LMが優勝して「常勝チーム」の面目を保ったフェラーリでしたが66年はとうとう一敗地にまみれてしまいました。この年のルマン出場車については、ヘッドライトが厳重にシールされているのはいったいどうしてなのでしょうか。

Lemans19663 個人的に非常なお気に入りの車種、シャパラルの2Dです。前年まで米国のCAN-AMシリーズで走っていたグループ7のFRPモノコックを基にルーフ・ウインドシールドなどのボディワークを構築して米国のみならずヨーロッパラウンドを含む耐久レースシリーズに挑戦を始めたものです。このルマンではリタイアしたものの直前のニュルブルクリンク1000kmで優勝していたため相当な期待を抱かれていたようですが残念な結果でした。こちらもヘッドライトのテーピングをしっかり再現しています。

Lemans19665 ところで、シャパラルはミニカーでも相当な人気者であり、Minichampsはこのようなデコレーションの箱入りでの販売をしていました。Can-AMシリーズで走っていたシャパラルの何車種かも同様な扱いを受けています。コレクションするにはちょっと収納に困ってしまうのは仕方ないですね(笑)。

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