0075:1995年ル・マン24時間
これまで長年隆盛を誇ってきたグループCカテゴリーのマシンが出場できなくなり多くのメーカーワークスのマシンの参戦が期待されましたが、 実際に出場したのはLMGT1クラスで「マクラーレン・F1 GTR」、「ホンダ・NSX」、「トヨタ・スープラ LM-GT」、「日産・スカイラインGT-R」、「ポルシェ・911 GT2 Evo」、「フェラーリ・F40 LM」がワークスやセミワークスで、またかつてのグループCのシャシーを利用したWSCクラスではフラットボトムなどの規格に合致させたクラージュ・ポルシェやクレマー・ポルシェが4台参戦するにとどまりました。
決勝はスタートこそ晴れてはいたものの、記録上最も雨の多いル・マンになりました。スタート後1時間で雨が降り出し、その後も一晩中日曜日の朝まで雨がずっと続き、最後までにわか雨が降り続きました。レインコンディションの為レースのペースは遅く、信頼性の低いマシンには有利な展開となりました。大雨の中で、WSCカーはパワーアドバンテージを失い、夜のうちにはマクラーレンが1-2-3位になりGT1クラスにメリットがでてきました。残り2時間、ダルマスが先頭に立ちそこからは彼らはトップを維持し、そのまま24時間目まで走りきり、ヤニック・ダルマス、J.J.レート、関谷正徳組の乗るマクラーレン・F1 GTRの59号車が24時間で4,055kmを平均速度168.992km/hで走って総合優勝となりました。関谷正徳は、ル・マンで総合優勝した初めての日本人ドライバーとなりました。
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