2016年7月 3日 (日)

0059:キャノンEF-M28(リング様LED内蔵マクロレンズ)

1607eosm50mm

1607usb 以前から患者さんのノドや皮膚の異常所見を撮るための道具としていろいろなカメラを引っ張り出しておりました。かつては100mmマクロにリングライトを着けた一眼レフだったのですが、こうした大がかりなものを診療で持ち出すと患者さんに引かれてしまうのが難点。中には泣き出してしまうお子さんまでおられました。また、キャノンのMシリーズに50mmマクロとリングライトを組み合わせたパッケージも試しましたがフォーカスを合わせるのに一苦労で臨床には使用できませんでした。カミさんのみやび歯科で使用中ですが上手くつかえずいつも文句をつけられていました。

 カメラの要件としてはレンズ脇に光源を備えること。これが非常に重要なポイントでした。このため、電子カルテ導入以降は「神津式」なんてのをUSBカメラとフィンガーLEDライトを合体して用意したり、さらには「内視鏡型」の導入もいたしました。でもそれらの難点はきちんと撮れないこと。やはり照明が廻り、かつピントがきちんと合わないとスッキリしません。


 6月30日にリリースされたキャノンEOS-Mシリーズ一眼専用レンズ、EF-M28、これは画期的です。単なる交換レンズなのですが、なんとレンズ先端にリング状のLEDライトが内蔵され、全周が明るくなるわけではないのですが左右1/4ずつが点灯し、対象物を照らしてくれます。これなら、きっと口の中も撮れる、と早速註文して到着を待ちました。

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 これがEF-M28を装着した初代EOS-Mです。ちゃんと古い機体でも使えるところが嬉しいですね。


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 ターレットの刻まれたリングはストッパーをスライドさせて廻すと一段目が通常マクロ、二段目がスーパーマクロとなり、レンズキャップをはずすと周囲とツライチだったレンズ先端がニュッと飛び出します。


で、実際に撮影したのが以下の画像です。

1607efm281 自分の手のひら。かなりの接写が効きます。


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 ノドの自撮り。シャッターをメクラ押しですので舌をうまく下げられなかったのですが、光源が良く廻っているのがわかります。




1067efm283 逆に、「着けっぱなし」で使うには普通の撮影も出来るに越したことはありません。で、通常のマクロモードで引いて撮ってみると、こういう通常撮影も出来ました。

 臨床用カメラとしては結構使えそうです(^o^)。



1607efm284 となると、後は電子カルテにどう取り込むか。初代EOS-Mですからあまり連携用のギミックがありません。そこでSDカードにWi-Fiを内蔵した東芝の「Flash Air」を引っ張りだし、まずiPhoneに吸い上げ、Macの「写真」での同期で吸い出すことにしました。Flash AirのMac用ソフトがきちんと動作すればダイレクトも可能かと思います。ただ、こうした連携ストレージはは動作速度が遅くともBluetoothにすべき。Wi-Fiの飛び交う環境では使いにくいこと夥しいものがあります。ですから、この先EOS-MにBluetoothでファイル共有出来る機能が付いたら本体を買い換えれば良いのかと思います。


 さて、このレンズ、カミさんに奪われないかと心配。まあ、ご所望の時にはみやび歯科の軽費で新規購入してもらいましょう。何故EOS-Mが白と赤があるか、というご質問もあるかと存じますが、お察しの通り、初代を2台購入してしまったのです。しかし、この2台、これまではほとんど使用されていませんでした。さて、新レンズを着けていかなることになるでしょうか。完全復活か、それとも再びお蔵入りか?

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