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2004.11.21

J-PADOC中間報告会

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 品川から帰ってきました。
 新高輪プリンスホテルで開かれた表記の会に出席してきました。まとめ役の山口先生(国立循環器病センター名誉総長)にも、また演者の長谷川先生(同内科脳血管部門医長)にもご挨拶できました。
 この研究は、ACE阻害剤という種類の降圧剤を脳血管障害慢性期の患者さんに使用していかなる再発予防効果があるかを確かめるためのもので、血圧を下げるのが不十分な場合に昔からある降圧利尿剤を加える、というところがミソとなっています。この、降圧利尿剤というのがくせ者で、心不全などのれっきとした「利尿が必要な状態」がない場合はあまり使われなくなっていたのです。これが引っ張り出されるようになったのにはワケがあり、海外を含んだ大規模臨床試験で「(カルシウム拮抗剤やACE阻害剤・アンギオテンシン変換酵素阻害剤などで)降圧不十分だった場合に少量の利尿剤を加えると効果あり」との結果が続いたため、最近の脳卒中・循環器病がらみのテーマになっているのです。
 利尿剤をどう選ぶか、というのも問題で、とりあえず解析の済んだ分での使用状況を質問したところ、6割が「通常量の1/2のフルイトラン」であり、残りが「ナトリックス」であった、とのことでした。実は、2日前にあったアンギオテンシンII受容体拮抗剤(ARB)がらみの講演会でお話をされた三井記念病院の山門先生にお尋ねしたところ、「私はナトリックスのみですね、コントロールがうんと悪い場合にはアルドメットまで使いますが、フルイトランは糖尿病惹起の可能性があり、全く使っておりません」とのことでした。この中間報告会では九州大学名誉教授の藤島先生の「フルイトランも半量であれば糖尿病を起こす恐れはないはず」とのコメントがありました。ともあれ、3月がエントリーの締め切りです。当院ではこのほか「REACH resistry」というプログラムも進行中ですが、患者さんの状態によってはこうした研究の対象になっていただくことをお願いする場合があります。けっして患者さんの不利益になることではなく、どうかそうした場合にはちょっとお時間をかけてご説明いたしますのでおつきあい下さい。
 ところで、長谷川先生から「HP、時々見てますよ」とのこと。ご愛読ありがとうございます。よろしければつっこみも大歓迎です。きっと今日は山口先生ともども、大阪から日帰りだったのでしょうね。お疲れ様です。

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