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2006.04.08

横道にそれるIntel Macの将来

 Intel coreが搭載されたMacが発売されて以来、Macをめぐる周辺が妙にさわがしくなってしまいました。ことの発端は「Intel MacでWindows XPを走らせよう」という運動。これが成功し、必要なファイルが公開されるやいなや、先月末発売のMac雑誌はこぞって紹介、あたかもIntel Macの将来はWinodwsとのデュアルブートであるかのようなもてはやし方です。そうした動きをみて「勝手なことをされてはたまらん」とばかりに本家Appleも「Boot Camp」を発表するに至りました。
 これらの動きの根底にあるのは、「Windowsのビジネスソフトや基幹業務のソフトをMac上で運用したい」という欲求のはず。これらの動きはMac OSそのものを否定し、Macコンピュータの躯体でWindowsそのものを走らせればそれでいいじゃん、という安易な流れと言うほかありません。WindowsのOSとしての脆弱性・不便性への批判はいったいどうなってしまったのでしょうか。たとえばネット接続ひとつをとっても、持ち出したノートPCをそれぞれの場所に応じた接続方法でつなごうとするとその都度膨大な手間のかかるXPを肯定することはとてもできません(Winユーザーはそんなに寛容なのか?それとも鈍感なのか?)。せっかくIntel coreが導入され、Mac OSとWindowsソフトとの垣根はWindows APIを挟み込むだけになったのですから「Macデスクトップ上でダイレクトにWindowsソフトを動かす」エミュレータの開発を強く望みます。
 これは、Windows Vistaが旧来のWindowsアプリケーションを「Virtual PC Express」テクノロジーで走らせようとし、またMacの「X11」を意識して「Vista Enterprise」でダイレクトにUNIXアプリケーションを走らせられるようにしていることへの大きな対抗策となるはずです。Boot Campなどで横道にそれて面白がっていてはいけません。Apple(そしてMacユーザ)は王道に立ち返るべきです。
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4月9日追記
ご存じかも知れませんが、「Macデスクトップ上でダイレクトにWindowsソフトを動かす」というイメージは「Darwine」に通じるものです。でも、これはあくまでX11上で動くものですので「屋上屋を重ねる」ことになりそうです。また、Intel Macの素性を生かしたエミュレータとして「Parallels Workstation」も登場しています。こちらの情報によるとかなり速い可能性もあるとか。

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