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2007.01.31

「頭痛外来へようこそ」

0701shimizu ...と題して、江戸川区医師会内科系臨床研究会が開催されました。演者は、同名著書があることからおわかりの通り、東京女子医科大学の清水俊彦講師です。今回は、内科系のドクターばかりでなく、他科の先生たちや歯科医師会会員、薬剤師会会員の皆さんにもお声を掛けたところ、数多くの参加者があり、通常の会議室でなく医師会館5階の講堂で開催したにもかかわらず補助椅子を出すほどの盛況となりました。
 清水先生のご講演はこれまでにも頭痛学会やメーカーの勉強会などで拝聴していますが、今回は基本から最新の知見まで幅広く取り入れた内容で、約1時間半があっという間でした。先生は2月8日(木)には生放送の「はなまるマーケット」で「頭痛があっても痛み止め(鎮痛剤)に頼りすぎない」ことをお話しになる予定と伺いました。現在の闘うターゲットが薬剤乱用性頭痛ということで、ぜひ我々も臨床の場からサポートしてゆきたいものです。

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2007.01.27

CGA循環器研究会

 経団連ホールで本日開催されました。本来は東京女子医大東医療センター内科・大塚教授を中心とする会で、今回の世話人は同センターの柴田講師でした。CGAとは、(ぼく自身はまだよくわからないのですが)患者さんに対し総合的機能評価を行う手法の医療姿勢を指すようです。本来のテーマに沿った4演題の他に、今回は特に認知症にスポットを当て、梶原診療所在宅サポートセンター・平原佐斗司先生と日本医科大学武蔵小杉病院内科・北村伸先生が特別公演を伺いました。
 平原先生はケアマネージャー資格を有する看護師さんを同席させた特別外来で認知症を早期診断し、病期の浅い段階から(治療・患者家族教育を含め)早期介入を行い、できるだけ在宅・旧来コミュニティの中で訪問診療を中心に見守る手法をとって好成績をあげておられます。当院ではとても実現が難しそうなアイデアですが、なるべく施設入所や入院に頼らずに認知症治療に当たられることは敬服に値します。
 北村先生は小生の医局の先輩にあたりますが、今回のような系統的な講演をうかがうのは全く初めてのことです。アルツハイマー病と脳血管障害の関連の第一人者で、これまで「別物」扱いだったアルツハイマー病と血管性認知症がオーバーラップがあることを早くから提唱され、今回はその鑑別につきじっくりと伺うことができました。最終的な鑑別はPETによるβ-アミロイドの画像化か、SPECTによる後部帯状回・側頭頭頂葉の血流障害を確認しなければ、というポイントについてはフロアから「MRI程度で何とか評価できないか」との質問がでましたが、やはり最終的には「患者さんをいかに診察するか」が重要だ、と締めくくられました。確かに認知症診断に簡単な近道はないようです。北村先生の「ご長寿よろず診察室」はこちらから読みに行くことができます。

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2007.01.26

講演会2題(20日、24日)

 「第3回Platelet Monitoring Conference (PMF)」20日、経団連ホール:クリニカルセッション、ベーシックセッション、特別公演の構成で、計6演題が発表されました。京都大学循環器内科・木村剛先生の"ステント血栓症"の演題と国立循環器病センター脳内科・峰松一夫先生の"BATスタディ"の演題、慶應義塾大学中央臨床検査部・村田満先生の"アスピリン不応"の演題が特に興味深く、中でもBATにおいて脳出血患者に占める抗血栓薬薬服用患者の増加・抗血栓療法が脳出血の予後を悪化させる独立因子である・複数の抗血栓薬服用患者の頭蓋内出血患者増加などは「あたりまえ」のこととはいえ、数字を開示されるとショッキングでした。おりから、昨年暮れに小さな脳梗塞で入院加療し、症状も完全に改善して抗血栓薬を持たせて退院した方が慢性硬膜下血腫で入院となり、その報告の重みを実感させられました。抗血栓薬のみでなく、抗凝固薬と抗血栓薬の併用の患者さんも数多く管理しており、今後さらに注意深い経過観察が重要です。
 「城東循環器の会」24日、浅草ビューホテル:発足記念として日本大学・久代登志男先生による"治療抵抗性高血圧の治療管理"についての非常にわかりやすく、また詳細な講演を拝聴しました。参加者15名程度のクローズドの会ではちょっともったいないくらいでした。ARBとカルシウム拮抗剤の併用で降圧不十分な際に加える利尿剤の選択についての明確な意味づけとか、早朝血圧が高い症例に対し、「利尿剤以外の降圧剤はみな夜間服用にまわす」などといったはっきりした治療方針の説明はとても新鮮に聞こえました。
 明27日は日本医科大学第二内科の先輩・北村伸先生の講演が、また来週水曜31日には江戸川区医師会の内科系臨床研究会で東京女子医大の清水俊彦先生の「頭痛外来にようこそ」という講演が控えています。本年は早々から盛沢山です。

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2007.01.20

インフルエンザ、でました

 天候不順な毎日ですが、昨19日、当院でもインフルエンザが一人の患者さんから検出されました。昨年暮れから、「危なそうな」症例にはどんどんインフルエンザの検査を行ってきましたが、これまで20数例は全て陰性でしたが、とうとう「A型陽性」でした。昨シーズンの第1例目は12月26日で、流行状況となったのは1月26日でしたので、まだ今シーズンがどうなるかはわかりません。
 まだ流行とは言えない状況で、ワクチン接種をし忘れた方は是非お受けになることをお勧めいたします。

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2007.01.13

早く来ないか、iPhone

0701iphone1 新年名物のAppleの新製品デビュー。今年はiPhoneでした。ただし、携帯電話規格がGSMのみのため、まだ日本国内では使えません。Jobs CEOの基調講演(ジョークで出した写真←には大笑い)では「3Gも対応予定」とのことでしたから、Auはともかく、SoftBankかDoCoMoで導入されるのは間違いないところ。早くその日が来て欲しいものです。実は、昨年暮れにSoftBankのX01HTを購入していたのですが、Missing Syncを使ってアドレスブックなどを整理してみたものの使い勝手が悪く、お蔵入りにしています。確かに、X01HTなどのようなWindowsモバイル機と比較しても、iPhoneは遥かに優れたユーザーインタフェースを持っていて、非常に魅力的です。
0701padmac でも、ここまでできるのなら、同様のテクノロジーで10インチ程度のマルチタッチパネルスクリーンで、ハードディスクとCFスロット、USB端子を有したケータイ内蔵超スリムの(キーボード不要の)モバイルに最適なMac(MacPad ?)も実現できるのでは?ひょっとしてオフィス内でUSBでフルキーボードを繋げばメインマシンにもできるかも。でも、これって老眼で小さな文字の苦手になった人間の妄想にしかすぎないのでしょうか?

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新年すでにスタート

 遅ればせながら、「あけましておめでとうございます」。本年の新年スタートは1月5日(金)の日本医科大学北総病院の外来からでした。目々澤醫院のスタートは5日の午後から。7日(日)は休日当番、5日(水)は都医師会の委員会・製薬会社営業所でのミニ講演で、あっという間に最初の1週間が仕事・仕事のうちに過ぎてしまいました。
 年末は仕事納めの後、石和温泉で2泊、「こんなことも、あんなことも出来ちゃう真央ちゃん」というアナウンスの入ったアイススケートの中継を家族で観戦しながら過ごし、鯉(銀鱗緋鯉・銀鱗茶鯉)を2匹ずつ購入して帰京、自宅でお年越しをしました。初詣、歌舞伎観劇で休みは終わってしまいましたがまあ、のんびりした数日間でした。
 まだ、インフルエンザは現れていません。例年よりスギ花粉の飛散が少ないと言われてはいますが、その筋の患者さんたちは「もう、始まりました」と来院されて抗アレルギー剤をお持ちになって行かれます。果たして今年はどんな年になるでしょうか。穏やかな1年であって欲しいと思います。

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