■第105回日本内科学会総会(東京フォーラム)4月11〜13日
さすがに東大腎臓内科の藤田教授が会頭と言うだけあり、循環器関連のレクチャーが充実していました。12日だけ参加してきました。
■専門医と実地医科で考えるメタボリックシンドロームの実際!(第一ホテル両国)4月15日
糖尿病性網膜症の発症した患者さんの冠動脈を調べると胸痛などの症状がないにもかかわらず高い頻度で障害が発生していることが発表され、ショックを受けました。当院で管理中の糖尿病の方々はほとんど眼科の定期チェックを勧めておりますが、中には「コントロールがいいから」とか「発症間もないから」と受診させていない方々が居ます。洩れがないように心がけないといけないと思いました。逆に糖尿病の人たちには脳や心血管の画像診断を定期実施する必要があるのかもしれません。うーん、医療費がかかりすぎる...。
■Fighting Vascular Events in Tokyo(プリンスパークタワー東京)4月19日
大塚製薬のイベントですが、全国から1,000人を超える参加者が集まりました。基礎的な話も興味深かったですが、Del Zoppo教授(大阪のお生まれだそうです)の抗血小板剤の話は解りやすく拝聴できました。ご講演の後、日本発の薬剤が米国でまだ認可されていない事情を岡山の神谷達司先生が質問され、それに対する教授の返答も納得できるものでした。
■日本医科大学千葉北総病院では周辺の病院・診療所に連携をとり、 「印旛脳卒中地域連携パス」が動き始めています。それにひきかえ、江戸川区を含む東京都東部(江戸川区・葛飾区・江東区など)では医療機関の数は多いものの、夜間にMRIの緊急検査やt-PAによる急性期治療がどこで対応できるかの情報が共有されるに至っておらず、さらに神経内科のある病院でも脳卒中を看たがらない傾向もあり(緊急入院しても担当は一般内科医だったりします)、いきおい医療圏を飛び越えて都心の大学病院へ搬送せざるを得ない状況でもあります。従って、医療圏内での脳神経外科と脳血管内科のネットワークづくりが今後の課題です。
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