Physician Interactive Learnings (PIL)
ノバルティスファーマ(株)の主催で、表記研究会が「認知障害を合併した高齢高血圧」をテーマに浅草ビューホテルで開催されました。症例呈示を東京大学加齢医学:秋下先生、司会とまとめを同検査部:下澤先生がなさり、他に4名の城東地区病院の糖尿・心・腎・脳外の専門医をコメンテータに迎えてラウンドテーブルディスカッション方式で進められました。内容は盛りだくさんで、つっこみを入れる隙のない進行でしたが得るところは多くありました。
1)ARBは容量依存性に効果が上がるが、副作用は容量依存性に増えるわけではない、それに対しカルシウム拮抗剤(CCB)は容量依存性に効果が上がるだけでなく、副作用も容量依存性に増える。
2)アルツハイマー病に対するARBの実験的な予防効果がβ-アミロイドの蓄積抑制というかたちで証明されている
3)ARBの脳卒中予防効果についてはA:投与が長期間になるにつれ新規発症・再発の数がCCBより有意に減少する、B:脳塞栓症の主たる原因疾患である心房細動をCCBよりも有意に発生しにくくする、などが認められている
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント