認知症関連研究会2題
■文京ニューロサイエンスフォーラム(11日:金、東京ガーデンパレス)
日本医科大学神経内科・脳神経外科・精神神経科・小児科の神経関連4科が集まる研究会です。松田博史先生(埼玉医科大学国際医療センター核医学科教授)のご講演で幻覚・幻視の画像化や、(これまでは海馬傍回のみの萎縮評価しかできなかった)VSRADの将来形と言えるDARTELによるMRI画像の精細化・それに伴う前頭葉・後部帯状回の萎縮度検査技術などがご紹介されました。アルツハイマー病の原因たるβ-アミロイドも見事に画像化されるようになってきていることも印象的でした。
■デメンシアコングレス2008(13日:日、グランドプリンスホテル赤坂)
「アリセプト」を販売するエーザイが主催する1,000人規模の研究会です。一般医の方々を対象としたもので、主として昨年からこれまでの倍量の10mgが処方可能となった「高度の」アルツハイマー病の認識を深める研究会です。とはいえ、「認知症治療スキルアップのために」と題された4題のレクチャーは本当に「明日からの診療にすぐ役立つ」内容でした。講師のうち3人が神経内科、精神神経科の講師は田北先生(田北メモリーメンタルクリニック)だけだったのは以外でしたが、田北先生のレクチャーは特に示唆に富み、有益だったと思います。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント