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2008.09.10

城東Warfarin学術講演会

 9日にイースト21東京(江東区)にて、エーザイ(株)主催の表記講演会が開催されました。江戸川病院・循環器科部長の大平先生が座長となり、日本大学医学部心臓血管外科秦光賢講師「ワーファリンとPPIの相互作用による開心術後出血性合併症」と東邦大学医療センター大橋病院循環器内科杉薫教授「心原性脳梗塞の予防:新ガイドラインを含めて」の2題のご講演がありました。
 PPI(プロトンポンプ阻害剤)にはオメプラゾン(オメプラール)、ランソプラゾール(タケプロン)、ラベプラゾール(パリエット)の3種が市販されていますが、もともとワーファリンとの相互作用が告知されているオメプラールばかりでなく、タケプロンも代謝酵素CYP2C19を共有し同様の相互作用を示す例があり、ワーファリンが効き過ぎて出血傾向増強作用を示す危険性がある(消化管出血・術後出血)事が秦講師から示されました。それに対し、パリエットは非酵素的な代謝が主体でありワーファリンとの併用でも出血性合併症を生じにくいとのことでした。むろん、タケプロンとワーファリンの併用でも問題ない症例もあり、ワーファリンのコントロールがうまくいかない症例などにはタケプロンを併用することによって効果を強化する(裏技的な)目的にも使えるとのことでした。
 杉教授のお話は心房細動を有する症例の脳梗塞予防の目的としてはもはや抗血小板剤は適応とならず、ワルファリンを適切に使用することが必須であることが詳しく説明され、本年11月に公表予定の国際的なガイドラインについての解説がありました。
 出席者の数に対して講演会後に開かれた懇親会席上でのお料理の量(種類ではありません)が少なかったことを除けば大変有益な講演会でした。

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コメント

タケプロンとパリエットは知りませんでしたが、オメプラールはやったことあります。でもパラミジンほどではありませんでした。タケプロンとパリエットも試してみます。勉強になりました。

投稿: mishina | 2008.09.10 午後 10時23分

 微妙なさじ加減ということですね。知らずにやっていてうまくいってしまっていた症例がありました。こうした組み合わせがわかると今後の処方の出し方により一層注意が必要になります。

投稿: 管理人 | 2008.09.11 午前 12時20分

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