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2008.11.07

第20回脳循環代謝学会総会(2)

 「脳保護」という側面で脳梗塞治療を見つめ直したのが昨日のシンポジウムでした。過去20年来実験的な分野からの脳保護薬剤の提起はされたもののいずれも臨床に役立てることが出来なかったものの、数年前から日本医科大学では免疫抑制剤FK506が単独で、あるいはrt−PAもしくは低体温療法との併用で効果があることを実証してきており、さらに今回のシンポジウムで細胞死抑制効果の高いBcl-xl蛋白を併用する治療、骨髄間葉系細胞移植などの併用が効果をあげることを報告しています。また、昨年のNHKスペシャルでレポートされた札幌医科大学の自骨髄間葉系幹細胞静脈内投与(発症後6ヶ月を経過しているすでに症状が固定していたはずの脳梗塞患者さんのマヒが治療開始後徐々に改善してゆく:現在治験進行中の再生医療)も報告され、「近未来の脳梗塞治療」を垣間見たような気がしました。
 本日のセッションでもカルパイン阻害薬SNU-1945が中大脳脳動脈永久閉塞モデルで虚血後6時間でも保護効果を示した(岐阜薬科大学・岐阜大学医学部)報告やすでに抗血小板剤として市販されているシロスタゾールがひょっとすると脳梗塞超急性期の治療薬になりうるかもしれないと言う報告(奈良県立医科大学・岐阜薬科大学)があり、久しぶりにワクワクしながら学会聴講を楽しんで参りました。
 そのツケでしょうか、本日は午後だけで80人を超す外来患者さんがご来院され、「木曜を臨時休診する」ことがどれほど患者さんにご迷惑をかけるか実感させられてしまいました。でも、来週も頭痛学会のため金曜を臨時休診いたします。どうかご容赦ください。

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