糖尿病経口薬をどう使う?
江戸川区医師会第102回臨床研究会があり、名古屋:洪内科クリニックの洪尚樹先生が「糖尿病治療戦略2008:経口薬をどう使いこなすか」というご講演を聴いてきました。
メインテーマである「インスリン療法やSU剤療法でコントロールがうまくいかなくなってもアクトス+ベイスン+メトホルミンの治療でなんとかなる」というストーリーにはあまり賛同しかねますが、いくつかの情報は日常診療に役立てることが出来そうです。
1)アクトスはHDLを上げ、TGを下げる効果がある
2)アクトスは脂肪肝の改善効果がある
3)境界型糖尿病の時に早期介入を行えば脳卒中や虚血性心疾患などの大血管病変を予防できる
4)糖尿病の際生じるケトアシドーシスは昏睡になるとは限らず腹痛などの症状の場合が多い
5)アクトスは浮腫を生じやすいが、サイアザイド剤(特にダイクロトライド)が有効で、スピロノラクトンを加えて浮腫を抑えているうちに減塩を徹底させれば使用継続が可能となる
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