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2009.03.15

第18回Post Stroke Depression研究会

 昨14日、東京會舘において明治製菓(株)との共催で標記研究会が開催されました。Post Stroke Depressionとは、脳卒中発症後に(獨協医大平田教授によれば)「普通のうつ病とは異なり抑うつ気分をともなわず」、復帰した仕事やリハビリテーションなどに対するやる気が失せてくるといったうつ状態があらわれる病態のことです。確かに脳卒中になり身体障害が残るようになれば気分が滅入ってもおかしくなさそうに思われるかもしれませんが、実は脳卒中の発生した部位などによっても発生頻度が変わるとも言われ、先ほどの平田教授の表現にもあるとおり「普通のうつ病とは異なる」様子もみられるため単純に「そういう状態だからうつ病になった」とは言い切れないわけです。詳しくは日本脳卒中協会の解説をご覧ください。
 かつては、この方面の症状に対しアニラセタムという薬剤(すでに薬価からは削除:旧製品名サープル、ドラガノン)が一部の脳卒中患者さんに著明な効果をあらわしていましたが、残念なことに脳循環代謝・血流改善剤を十把一絡げにした再評価(設定にかなり問題があったと認識しています)の際「効果なし」と判定され、2000年7月に薬価から削除されてしまいました。このためこの薬剤で効果のあった患者さんたちはかなりつらい思いを被ることになりました。
 今回の研究会では本症の他施設研究中間発表(獨協:加治助教)のほか、「シグマ受容体とフルボキサミンに関する新しい知見」と題した千葉大学:橋本穣二先生のご講演がありました。うつのメカニズムの研究で注目されているシグマ受容体との親和性のよいSSRIであるフルボキサミン(商品名デプロメール、ルボックス)が基礎実験においても、また臨床的な使用量においても効果を発現している画像的な裏付けをお見せいただくことが出来ました。

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