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2009.03.17

城東ワーファリン学術講演会

0903jotowarfarin 本日、錦糸町東武ホテルレバントにてエーザイ(株)主催にて標記講演会が開催され、「コアグチェックを使用したINRコントロールの実際」というタイトルで講演させていただきました。非弁膜症性心房細動は、心原性脳塞栓症の主要な原因疾患です。心房細動を有する場合、現在は抗凝固剤ワルファリン(商品名ワーファリン、服薬中は納豆やほうれん草を食べてはいけない薬剤です)を服用してもらい、凝固能検査のうち、PT-INR(プロトロンビン時間の国際標準化数値)が適正な値となるよう服薬量をまめに調節しなければなりません。コアグチェックはそのINR値を診療所内で迅速判断出来る器材で、当院では発売当初の頃から使用しています。導入までは採血して検査業者へ発注し、翌日届くデータを基に患者さん宅へお電話して服薬量の指示を出さなければなりませんでした。むろん、検査室を有する普通の病院であれば単に「至急検査」としてオーダーしておけば約30分〜1時間でデータが出るため患者さんへの対応にストレスはありませんが、コアグチェックの登場により一般診療所でもほぼ同様(もしくはもっと短時間で)の利便性を得ることが出来るようになりました。こうした迅速測定ツールは器材コストや測定チップ代もかかるため経営上ペイするものではありませんが、患者さんへのサービス向上・そして何より医療安全の面からも今後重要性を増すものと考えられます。でも、医療の現場ではこうした「点数は設定されている」ものの実際には「医療機関からの持ち出し」になり患者さんへの差額請求できないものが増えてきているような気がします(結局自己安全のため金銭的な損をしていることになります、まあ、いいか、患者さんたちの為になるから)。介護関連の書類も報酬/作成時間の比率がよくないうえ、毎年加速度的に枚数が増えてきており診療終了後に眠い目をこすりながら「消耗するなあ」と感じさせられます。とても自分の子女たちに同じ途をたどらせることに抵抗を覚えます(何言ってんだ今頃になって、と該当する二人から言われそうですが)。
 メインの特別講演は東邦大学医療センター大橋病院循環器内科教授の杉薫先生が心房細動ガイドラインについてご講演されました。生検を伴う内視鏡検査などの際のワルファリン投与中止-ヘパリンでの管理などのポイントが改訂されており、なかなか大変な時代になってきたことを痛感させられました。また、講演後に症例についてのご相談も受けていただくことができ本当に助かりました。
 なお、座長の労をお執りいただいたのがいつも当院からの循環器疾患の患者さんをお引き受けいただいている江戸川病院の大平先生でした。この場を借りて御礼申し上げます。また、上記写真は当院の新人看護士:大島さんが撮影してくれました。

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