« 2010年2月 | トップページ | 2010年4月 »

2010.03.26

第15回城東神経内科懇話会

 本日、錦糸町の東武ホテルレバントにて、ファイザー・キッセイ薬品との共催により標記研究会が開催されました。かつてはマニアックな症例検討が中心の会でしたが、今回は順天堂江東高齢者医療センター糖尿病・内分泌内科小沼(おぬま)富男教授をお招きして「脳卒中の発症予防:糖尿病、脂質異常症の管理から」というご講演をいただきました。
 膨大なデータからいろいろなお話をご紹介いただきましたが、いくつかのポイントを書き出してみました。1)久山町研究では血管性認知症は高血圧・糖尿病との関連があったが、アルツハイマー病と関連が見られたのは糖尿病のみだった。2)糖尿病患者のLDLは主としてsmall dense LDLでありコントロールが不良なほど酸化しやすくなっており、よりLDL値を下げる必要がある。3)糖尿病における中性脂肪(TG)は動脈硬化のリスクでもあり、高TG・低HDL・高RLPはインスリン抵抗性との関連が深い。4)糖尿病のTGは食前値が150以下であっても食後4時間値で200を超える場合は頸動脈の内膜肥厚が生じている(=動脈硬化が進んでいる)可能性が高い。5)メタボリックシンドロームを伴う高脂血症のうち高TG血症の症例にはフィブラート製剤が第一選択で、これのみでも血糖低下作用がある。
 いずれのキーワードも、明日からの臨床にすぐ役立つものであり非常に有意義な講演でした。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2010.03.25

本日より通常診療に戻ります

 連休を含んでいたものの、ちょっと長めのお休みをさせていただきました。本日より、通常診療に戻ります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.03.18

明日より24日まで臨時休診いたします

 3月19日(金)・23日(火)の診療は都合により休診とさせていただきます。また、第二土曜定休を20日の第三土曜に振り替えます。21日・22日が春分の日となっているため、19日(金)より24日(水)まで連休となります。
 お電話は出先まで転送いたしますが、場合によっては受話できない場合もあるかも知れません。2ヶ月続きの臨時休診でご来院の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞご了承ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

知らなかった...!

 いままで、レストレスレッグス症候群(むずむず足症候群)と診断がついてもそのための健康保険による投薬は出来るものがありませんでした。今回、適応薬が認可され、その病名が晴れて使用できるかと思ってレセコンに向かったところ、「レストレスレッグス症候群」でも、あるいは「むずむず足症候群」でも受け入れてもらえません。いろいろ調べたところ、「下肢静止不能症候群」が健康保険で使用できる病名であることがわかりました。
 ......不勉強でした。今まで、知りませんでした。忘れそうなので、こちらに書き込んでおくことにいたしました。「保険病名」ですね、全くの話。こうした行政の都合に基づく保険病名がいかに多く、われわれ臨床のドクターを困らせていることか。一度、まとめてみたいとは思うのですがあまりに数が多いので.....。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2010.03.14

東部神経フォーラム

 3月12日、東武ホテルレバントにて大塚製薬の主催にて標記研究会が開かれました。慶応大学神経内科:伊藤義彰先生による「脳卒中再発予防の新たな治療Strategy」、東京臨海病院神経内科:今井壽正先生による「パーキンソン病から認知症まで」を拝聴いたしました。
 今井先生のご講演はパーキンソン病と認知症の一つであるレビー小体型認知症の関連性(ともに脳内にレビー小体が発現するが部位が異なる)、パーキンソン病が旧来の定義と異なり認知症を生ずる例があること(PD wwith Denatia: PDD)、またパーキンソン病がアルツハイマー型認知症を合併することがあるなどの事実をふまえ、いくつかの仮説をご紹介になりました。日常の臨床では患者さんに出現する個々の症状への対応に追われるのが精一杯なのですが、豊富なご経験がある方はそうした大所高所から疾患を考えておられるのだなあと感服いたしました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Academic Conference in Tokyo 2010

 表記研究会が昨日日本ベーリンガーインゲルハイム(株)の主催によりベルサール神田にて開催されました。東京医大睡眠学講座井上雄一先生の「レストレスレッグズ症候群の臨床」、順天堂大学越谷病院院長水野吉邦院長の「パーキンソン病治療のlnow-how」などのご講演があり、じっくり勉強してきました。
 レストレスレッグズ症候群(RLS)は最近「ビ・シフロール」という薬剤が適応をとり、ようやく健康保険で治療が出来るようになった病気でもあります。日本人で全人口の2-4%いると言われており、普通の運動障害は睡眠中になくなるはずなのにこの病気では睡眠中に「無意識に足が動く」もしくは「足を動かしたい衝動が始まる」などの症状が出現し、睡眠障害や日中の眠気の原因となります。今回のご講演で初めて知ったことは、1)高血圧を合併することがある、2)黒質と髄液中の鉄・フェリチンが下がっており(黒質の変化はMRIのR2*画像で認められる)鉄剤の静脈注射が奏功することがある、3)睡眠に入り体温が下降すると発症しやすくなり覚醒に近づいて体温が上がり始めると起きにくくなる:いわゆるサーカディアンリズムと関連している、4)二次性RLSと考えられる病態がありパーキンソン病で12%、妊娠中に20%もの割合で出現する、などでした。
 水野先生のご講演はいつもながらの症例のムービーをご供覧され、「どの投薬を加えますか?」と尋ねられる形式でした。画像のタイムスタンプが新しく、いつも違う画像なのに驚かされるとともに、患者さんが見事によくなる様は非常な感銘をうけるものでした。
 こちらのレポートはより詳細です。ご覧ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.03.10

VAIO TR-1/PにもSSDを入れました

1003tr1pssd ウチのラップトップPCは急速にSSD化が進んでいますが、今回はVAIO TR-1/Pがターゲットとなりました。本機は内蔵されていたHDDがIDE・50ピンの1.8インチという規格で、環境移行などの方法を決めかねて着手が遅れていました。ネットで「Acronics Migrate Easy」を使えば「お試し」モードでクローンが作成できると知り、早速資材(PhotoFast G-Monster PF18T32G50SSDIDEV3)を調達しました。HDD外付けボックスも購入し、昨晩「寝る前にクローニングを始めれば朝にはできているかな」というつもりで作業を始めたところ、もともとの容量が少なかった(XPをクリーンインストールしてありました)こともあり、約20分でデータ移行が終了してしまいました。そうなるともう矢も楯もたまらず本体をばらしてインストール(丈が足りず、四隅の防振ゴムをセロテープ付け)してしまいました。一端組み上げたところ無線LANとBluetoothが死んでいて、再度ばらしてパームレストのフレキシブルケーブルを差し直ししなければなりませんでしたが、それ以外には難しいところもなく作業を終えることができました。体感的には3倍ぐらい速くなっており、立派な延命措置だったように思います。
=====================
3月15日追記:Amazonで注文したmicro DIMM 512MB(サムスン製)が届き、空いていたメモリスロットに装着しました。本体が発売されてからかなり年月がたっているので在来メモリとの相性が心配されましたが、何事もなかったかのようにあっさり「メモリ0.9GB」として認識され起動時間が短縮されwebブラウジングも更に速くなりました。当面、診療報酬のオンライン請求を行うための機体として整備したのですが、実はMacintoshでの請求が4月から可能となっており、そちらの届出も済ませたところで、今後の使用用途がどうなるか全く未定です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第3回江戸川メタボリックシンドローム研究会

 3月9日、第一ホテル両国にて標記研究会がアステラス製薬との共催で開催されました。生憎の霙空となりましたが30名以上の参加があり、症例検討ではパネリストとして発言させていただきました。
 特別講演は佐賀大学循環器・腎臓内科の野出孝一先生で、「高血圧の診断・治療」というタイトルでした。前半はJSH2009に基づくお話でしたが、後半は時計遺伝子に関するご研究をご披露いただきました。MAP kinaseやCK2、B mal1などの基礎的なお話や脂質と日内リズム変動のお話、シフトワーカーの毛根細胞を用いた研究(!、他に検討された各種細胞のいずれよりも時々刻々と変化が見られ、そのうえ採取が容易で有用な研究材料だそうです)など、大変興味深く拝聴いたしました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.03.09

NAVI廃刊を悼む

Finalnavi C/Gと並ぶ二玄社の自動車雑誌、「NAVI」が現在発売中の2010年4月号(写真右)を持って廃刊となるとのことです。創刊号(左)以来の読者としては寂しい限りです。自分としてはCAR検の準備においてハードウェア面での情報以外「映画や小説の中の自動車」なんていうジャンルの情報集めに利用していました。「ハードのC/G、ソフトのNAVI」と謳われて創刊されて以来、新しい自動車雑誌の姿を描き、多くの追随誌を生み出し、なかにはC/GやNAVI出身の編集者によるものも今となっては思い出語りになってしまいました。スタッフの皆さんの今後に期待いたします。また、NAVIを失い、C/Gの今後にも注目してゆきたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年2月 | トップページ | 2010年4月 »