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2010.06.10

生活習慣病を考える会:糖尿病編

 ノバルティスファーマの主催で標記研究会が浅草ビューホテルで開催されました。特別講演は東邦大学医療センター大橋病院糖尿病科の教授に就任されたばかりの柴輝男先生による「糖尿病患者における血糖コントロール」でした。地中海ダイエットや高/低脂肪・高/低炭水化物・高/低蛋白食におけるコントロール結果比較などをもとにした栄養管理に始まり、DPP-4阻害剤同士のグルカゴン分泌量の差異までわかりやすく解説していただきました。なかでも印象的だったのはご自身の症例で、「食事療法のみでコントロールされていた患者さんが急にコントロールを乱し、SU剤の投与でも改善が見られなかったため一時的にインスリン導入を行い、糖毒性を解除した後にビルダグリプチン(商品名エクア)単独投与に切り替え、良好なコントロールに戻した」というものでした。これまで、そうした使い方は原理的には可能と思いつつもどなたも実施されたことがなく、背筋が痺れるほどの感銘を受けました。
 前半の慈恵医大青戸病院の3症例(ご発表は同院中井望先生)をもとにしたディスカッションでのうちの1例、「SU剤使用中にコントロールが悪くなったためグリプチン製剤を投与したもののコントロールは改善せず強化インスリン療法を導入した」という症例は「まさにそのもの」という経験が当院でもあり、ディスカッションの発現者でもある江戸川病院・伊藤先生にお世話になっていたことから、「ああ、やっぱりこういうこともあるんだ」と納得しました。グリプチン製剤の導入は「あと一歩」までコントロールがついてきたケースに付加するのが望ましいのでは、と懇親会で伊藤先生とお話ししました。なお、伊藤先生グループの糖尿病学会における発表が日経メディカルにアップされています。

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