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2010.10.11

田沢湖を訪れるIRISファンの方へ

1010tsurunoyu 連休のあいだ、所用があって田沢湖までいってきました。こちらは、韓国のTVドラマ「IRIS」で有名になっていたのですね。秋田県内でロケされた場面だけを集めたVTRが、田沢湖駅の二階でひっそりと上映されています。You Tubeで探しても同様の動画は見つからないので、地元でしか見られないお宝映像の可能性があります。
 もちろん、コアなファンの方々にはとっくにご存知かもしれませんが、鶴の湯のロケで撮影されたシーンなど、(先ほどまで居ただけに)思わず笑っちゃいました。あそこには和服の楚々とした女の子は働いておらず、おじちゃんおばちゃん達ばかり(写真はTVで主人公と恋人が混浴露天風呂で足を浸からせながら浴衣姿で並んで座っていた場所の裏側)。異国のTV画面になるとこんなにも「非日常」になるのかと驚かされました。田沢湖畔の竜子像もちゃんと映っているし、ちょっと奥地になりますが、玉川ダムも重要なシーンでつかわれています。全部見ても12分程度。えんえんとエンドレスで再生されており、観光に出かける前に一見の価値があります。

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2010.10.07

アマリール発売10周年記念講演会

1010matsuo 標記講演会が10月4日(月)、錦糸町の東武ホテルレバントにて開催されました。特別講演の演者は森山記念病院脳神経外科部長:松尾成吾先生と川崎医科大学糖尿病・内分泌内科:加来浩平教授でした。このうち、松尾先生の特別講演の座長を務めさせていただきました。松尾先生の脳血管障害のご演題は普段ではなかなか見られない手術症例や血管内治療症例の動画をいろいろお見せいただけて大変参考になりました。また、加来教授のご演題では「血糖を下げることは血管を守ることである」という一言が大変印象に残りました。
 写真は、座長・演者のご縁となった松尾先生とのツーショットです。

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2010.10.06

リリカ新発売記念講演会

1010ririca 頭痛診療にはいろいろな薬剤が必要です。頻度の少ない片頭痛であれば、頭痛が始まった時すぐに服用していただくトリプタン剤(症例により制吐作用のあるナウゼリンを併用します)だけで済む場合もありますが、月に5〜6回を超える頭痛が起こる場合は「予防薬」と呼ばれる頭痛発作を起きにくくさせる薬剤を普段から服用していただく必要があります。この目的に使われるのが健康保険でお出しできるものはカルシウム拮抗剤の一つである「ミグシス・テラナス」だけしかありません。ところが、これが効果ある場合は決して多くなく、「神経因性疼痛」という疾患群に効果のある抗うつ剤や抗てんかん薬、またβブロッカーと呼ばれる薬剤や血圧が高くなりがちな人にはARB・ACE阻害剤などの降圧剤を(病名の枠を超えて)使うことが通例となっています。
 本日のテーマである「リリカ」は、当初の適応症が「帯状疱疹後の神経痛」のみでしたが、近日中に「神経因性疼痛」も適応となることが明らかにされています。薬剤の構造的には抗てんかん薬に近く、これまで「デパケン・トピナ・ガバペン・テグレトール」などで効果がいまいちだったり、眠気などの副作用で使用が困難だった片頭痛の患者さんにも応用が可能ではないかと考えられており、11月に開かれる頭痛学会でしっかり情報収集をしてこようと目論んでいます。今日の講演ではもちろん片頭痛のことはひとかけらも論じられませんでした(参加者は皮膚科か麻酔科ばかり)が、いくつかの面白い情報を仕込んできました。
1)水痘罹患の有無にかかわらず水痘ワクチンを接種しておくと(野生株とワクチン株の違いにより)帯状疱疹にかかりにくくなる
2)帯状疱疹の急性期にトリプタノールなどの鎮痛補助薬を併用しておくと帯状疱疹後神経痛を起こしにくくなる
3)神経因性疼痛にはリリカ・ガバペンなどの薬剤もしくはトリプタノール・ノリトレンなどの抗うつ剤のいずれかが第一選択であり、効果が薄い場合はもう一方の薬剤を併用するのが第二段階となる、さらに第三段階としてSSRIやSNRIなどの新世代抗うつ薬が適応となる
4)ノイロトロピン(緊張型頭痛を一緒にお持ちの片頭痛患者さんによくお出ししています)は神経因性疼痛に対し下行性抑制作用がある
 3名の演者の先生たち、2名の座長の先生たちのうち、東京大学麻酔科:住谷先生と日本大学麻酔科:小川教授には懇親会でご挨拶をしてきました。大変有意義な研究会でしたが、有楽町のザ・ペニンスラが会場だったためお料理に期待していたところ「なんかちょっと違うな」という感じでした。

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