小児のワクチン接種に思う
先週、江戸川区医師会で予防接種のうちかたについての講演会を聞いてきました。その内容は小児科学会が近日中にサイトアップする予定のものですが、現行で自治体から全額費用補助のある三種混合・ポリオ・BCG・MR(麻疹+風疹)・日本脳炎や、一部費用補助のあるHib・小児肺炎球菌・HPVばかりでなく、自由診療となるHBV(B型肝炎)・流行性耳下腺炎(ムンプス)・水痘などのワクチンをきめ細かに生後2ヶ月から2種同時接種も含めて接種してゆきたい、というものでした(新聞報道)。
ところが、昨日の新聞報道では小児肺炎球菌ワクチンとHibワクチンの同時接種者を中心に4件の死亡事故があり、急遽これら二つのワクチンが接種中止となってしまいました。原因究明が待たれるところですが、先の学会方針発表と時期が近く、今後の予防接種事業の難しさを痛感しています。2種のワクチンを同時接種することだけでも「医師として」というより「子育てをしたことのある人間」として抵抗が大きいのにこうしたリスクをどう親御さんに説明したものか悩んでしまいます。
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