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2011.07.02

第2回 National Stroke Summit

 本日、シェラトン都ホテル東京にて日本ベーリンガーインゲルハイムの主催により、標記研究会が開催されました。基調講演は女子医大内山真一郎教授の座長により(2題前のエントリーと同じ)心臓血管研究所の山下武志院長がお勤めになりました。前回は一般のドクター向けの内容でしたが、今回は主として神経内科医を対象にした内容で、より興味深く拝聴いたしました。先生のまとめでは、(1)無症候性の心房細動をどうやって見つけるか、(2)心房細動の初発症状が実は脳梗塞発症である現実をなんとかしたい、とのことで、それはやはり健康診断やカゼひきなどで我々のような一般診療所を訪れる人たちにも「不整脈はないか?」という目を向ける必要性を痛感いたしました。
 「話題提供」は埼玉大学の棚橋教授の座長により、また「パネルディスカッション」は国立循環器病センター峰松一夫副院長・広島大学松本昌泰教授の座長により中村記念病院中川原穣二先生・九州医療センター矢坂正弘先生・富山大学田中耕太郎教授が登壇してアクティブな討議が展開されました。面白かったのは、「もしダビガトランを使用している患者さんが脳梗塞で運び込まれたらどうする」というテーマで、「MerciPenumbraといったリトリーバを使用した血管内治療が望まれる」「t-PAを普通に使っても良いのでは」などの発言がありました。また、これまでの臨床試験ではダビガトランと併用する抗血小板剤につき、アスピリンやキシメラガトランは検討されたことがあるものの、日本国内ではかなり普及しているシロスタゾールとの併用が検討されておらず、これも是非検討していただきたいことをフロアから発言させていただきました。これについては内山先生から「心房細動の患者さんにはシロスタゾールはなじまない」、山下先生からは「循環器内科医はシロスタゾールが嫌い」とのご意見がありました。ただ、すでに脳内動脈の狭小化などでシロスタゾールを使用中だった患者さんに後から心房細動があることが判明することもあり、そうしたケースも考慮すべきことなのではないかと考えられます。

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