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2011.07.03

IHC2011 その2( ボトックスによる片頭痛治療)

1106ihcbtx_2 ボツリヌストキシンA型(商品名ボトックス)は、本来顔面けいれんや痙性斜頚の治療薬なのですが、片頭痛に対する有効性が報告されていました。日本国内では名古屋の寺本先生のクリニックほか数施設で試験的に施行されているのみでした。本学会では、臨床第三相試験として行われたPREEMPT試験の成果につきメーカーがサテライトシンポジウムとして報告を行いました。手技も統一され、所定の頭頚部31箇所に各5単位ずつ皮下注射を行うように設定されました。この「31箇所」は一見大変なように見えますが、片側性顔面けいれんでも普通10箇所に注射するため、決して無謀なものではありません。一度施行すれば約三ヶ月は頭痛から開放されることになるそうです。
 片頭痛の患者さんのうち、トリプタン剤がきちんと効き、予防薬服用で頭痛頻度が抑制できているかたであればこうした治療の必要はありませんが、難治型・多発型の患者さんには福音であろうかと考えられます。まだ日本では表立った実施は困難ですが、すでに薬剤は馴染みがあり安全性も確立されており、今後の方向性として対応を考えても良いのではないかと感じました。

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