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2011.10.06

特別養護老人ホームのスタッフにレクチャーしました

1110koshoen この3月から、当院の近くにある特別養護老人ホーム「江戸川光照苑」の配置医となりました。本日は、そちらのスタッフの方々に「新しい抗認知症薬と認知症ケアの方向性」と題した講演をさせていただきました。
 講演後、いくつものご質問をいただきましたが、「介護・医療スタッフにおける認知症発病率についての検討はありますか?」と聞かれてしまいました。確かに、これはいままで報告がないようです。慢性頭痛についての医療従事者に対して行った研究は北里大学でありましたが認知症はどうも盲点となっているようです。もちろん、慢性頭痛は「すでに持っている病気」、認知症は「今後の病気」という違いが存在します。
 とはいえ、認知症がらみの研究の場合、特に画像検査では「言い出しっぺ(もしくは開発責任者)」がまずまな板に載るのが仁義のようになっているようで、それもやはり「もし陽性だったらどうしよう」という危機感があることが原因だと思います。長い期間のかかる研究かも知れませんが、前向き研究を始めて良いテーマかも知れません。逆に、認知症になった方々のお元気だった頃の職業を念入りに調べるぐらいは今から始めて数年で成果を挙げられるようにも思います。

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