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2012.02.15

第5回江戸川メタボリックシンドローム研究会

1202nagao 両国第一ホテルにて標記研究会がアステラス製薬との共催で開催されました。第一席は江戸川病院からのCAS(ステントによる内頚動脈狭窄治療)の報告ととディスカッションで、第2席のspecial lectureの東京女子医大長尾毅彦先生の講演を座長させていただきました。荏原病院にて脳卒中治療のエキスパートとして第一人者となり2010年に東京女子医大の内山真一郎先生にヘッドハントされてご活躍中です。「一過性脳虚血発作(TIA)の理想的な診療態勢とは?:予防から治療、啓発まで」とのタイトルでTIAについての最新所見を中心に170枚もの画面でレクチャーしていただきました。
 「TIA is not mini-Stroke」つまり、脳梗塞様の症状が消えて良かったのではなく、もしTIAが起こったとすればそれはより重篤な本番脳梗塞を控えている、という危険信号であることを強調されました。その診療態勢には病診連携がなにより重要であること、さらに心房細動のあるなし、高血圧・高脂血症・糖尿病といったメタボリックシンドロームの存在と早期からの治療の重要性が説かれました。TIAは、症状があるうちは脳梗塞なわけで、症状消退してもなお同様の取扱い方をすべきであり、心電図・血液検査・MRI検査のほか頸動脈エコーなどをワンセットに迅速な診断プロセスに乗せなければなりません。その上で、適切な再発予防策を決定するわけです。この中には早期からのスタチン剤による抗コレステロール対策や降圧剤投与・抗血栓療法(抗血小板剤・抗凝固剤)も含まれます。
 さらに、急性期がすぎたあとにはかかりつけ医でしっかりした治療継続がなされなければならないわけで、地域ぐるみの病診連携が重要である、とのことでした。なお、「市民公開講座をやっても聴きに来る人はもうとっくに知っている」というくだりはちょっと(わかってはいても)予防医学の限界を教えられたような気がしました。

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コメント

 しまった、ブログに書くこと長尾先生にしゃべるのを忘れた。もしまずかったらお知らせください。

投稿: 管理人 | 2012.02.16 午前 12時10分

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