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2012.03.16

研究会2題

1202kosaka城東部認知症研究会(3月14日、主催:武田製薬)
メインスピーカーはレビー小体型認知症で有名な小阪憲司先生。僕は第一席の笠貫浩史先生(順天堂江東高齢者医療センターメンタルクリニック)の症例報告の座長をいたしました。新規抗認知症薬である同社のガランタミン(商品名レミニール)がレビー小体型認知症にも効果があるとは恥ずかしながら知りませんでした。なにせ、使い始めの3症例がことごとく振戦を生じ、「こいつはパーキンソニズムを起こしそうな症例には使えない薬だ」つまり、「きっとレビーには無理」と決めつけてしまい、その方面の文献も一切調べたり致しませんでした。不覚。むろん、リバスチグミン(商品名リバスタッチ、イクセロン)やメマンチン(商品名メマリー)もレビーに有効であることも確認されました。

第4回東部神経フォーラム(3月16日、主催:大塚製薬)
第一席は順天堂浦安病院順天堂浦安病院脳神経内科の卜部貴夫教授、第二席は国立精神・神経医療研究センター病院神経内科の村田美穂先生でした。診療終了が遅れ卜部先生の講演は終わり際しか聞けず、残念無念。村田先生はゾニサミド(てんかん用商品名エクセグラン、パーキンソン病用商品名トレリーフ)がパーキンソン病に有用であることを発見した功労者です。ご講演では、パーキンソン病(以下PD)の治療概念につき、L-DOPA製剤とアゴニストの重みが歴史上何度か入れ替わり、現在はほぼ同じ重み付けになっている、とのご指摘。そのおかげで現在PDの患者さんが10年以上の長きにわたり「薬が効いている間はそこそこ体が動く状態に保つ」ことが出来るようになっているそうです。また、L-DOPAの吸収効率が人によって、あるいは食前食後によってかなり異なることも指摘されました。また、PD患者さんに見られる反復常同行動(Punding)や常同行動コントロール不能(ICD:ギャンブル依存)などを発見するためには「毎日何をして過ごしておられますか?」とか「パチンコや買い物にはまることはありませんか?」などの問診が非常に重要であるとのことでした。また、PDの腰曲がりには「上腹部型」と「腰部型」があり、拘縮している腹筋にリドカイン(麻酔薬)を選択的に5日間連続で投与すると最長170日間まっすぐになっていたという症例もお見せいただきました。

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