片頭痛の予防薬に対する保険適応がふえました。
片頭痛の予防薬として厚生労働省から「適応」と認められていた薬剤は、これまで塩酸ロメリジン(商品名:ミグシス、テラナス)とバルプロ酸(商品名:デパケン、セレニカ)のみでした。しかし、実際にはこの2剤だけではなくいくつものお薬を「片頭痛が起こりにくくなるように」投薬を行っておりました。片頭痛の患者さんにはこれらの事情はよくお話しして処方箋をお渡ししていたわけですが、薬剤師さんから渡される薬剤の説明書に「片頭痛の予防」とは一切書かれていないことからご不安を感じる患者さんもおられたことは事実です。頭痛学会ではこうした薬剤が「公に認められる」片頭痛予防薬となるよう、厚生労働省に何度も申請を行ってきたわけですが、9月以来、以下の3薬剤が片頭痛予防薬として認められることになりました。
1)プロプラノロール塩酸塩(商品名:インデラル)
2)アミトリプチリン塩酸塩(商品名:トリプタノールなど、後発品を含む)
このほか、上記のアミトリプチリン塩酸塩とチザニジン(商品名:テルネリン)が緊張型頭痛治療薬としても認められました(適応外使用における保険診療上の取り扱い拡大)。こうして少しずつですが頭痛診療が行い易くなってゆきます。詳細は上記リンク(頭痛学会HP)をご覧ください。
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