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2013.04.19

千代田区飯田橋3丁目5番地今昔

Photo 「千代田区飯田橋3丁目5番地」。現在、この住所には東京区政会館があります。この住所にはその前、平成9年8月まで日本医科大学附属第一病院がありました。僕は、獨協医大を卒業後ただちにこちらの病院にある内科(日本医大第二内科)へ入局しました。現理事長である赫先生が主任教授になった最初の入局者でした。以来、派遣で2回佼成病院(中野)へ出たりスウェーデンへ留学したりの間を除き、ずっと第一病院で過ごしておりました。この間、二人の娘がこちらで産声を上げました。亡き父が腎不全を患い透析導入されたのもこちらの病院でした。
Photo_2 日本医大の経営が危機を迎え、同時に病院の建物が老朽化して耐震化をせねば病院として存続できないご時世を迎えたため閉院を余儀なくされることになった時、赫教授に内科医局長として幕引きの庶務雑務を行うことを任されました。いろいろ辛いこともありましたが、先輩後輩の方々の協力を得てなんとか千駄木の付属病院への移動を軟着陸させることができました。
 今日、さる研究会があり飯田橋を訪れました。ぶらりと九段下から飯田橋駅まで歩く途中、区政会館を見上げ、ここに残した足跡をちょっと振り返りたくなり古い写真を開いてみたのです。また、ネットで検索してみるとこんな書き方をされたページを見つけました。確かに大正の香りを残す建物ではありました。時々疲れた時にはこの病院内とおぼしきところを堂々巡りしている夢を見ます。思い出の写真も数多く手許にあり、何らかの機会にはご紹介したいと思いますが、今日は今昔の対照写真とスタッフとの記念写真だけアップするにとどめます。

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2013.04.10

第2回東京Eastてんかん診療ネットワーク講演会

1304esat 本日、グラクソスミスクライン(株)主催で表記研究会が両国第一ホテルで開催され、座長を務めました。32名ものご参加があり、日本医科大学脳神経外科太組一朗講師のご講演を中心に、6例ほどの症例呈示とQ&Aを行いました。
 てんかん診療ネットワークとは、てんかん専門医だけでなく、安定した症例であれば通院治療を引き受けても良いという実地医科のドクターも巻き込んだネットワークです。HP開設当初は地域のかかりつけ医による1次診療(プライマリケア)機関と、てんかん診断と(外科治療も含む)専門治療を行う神経学専門医による2次・3次診療機関が公開されてしまっていましたが、現在は二次診療以上と自己申告している施設のみがリストアップされているだけになりました。てんかん診療はかなり専門知識と診断機器の充実が必要なのですが、きちんと投薬維持量が決まれば、ある程度のてんかんについての理解がある一般診療(ウチのようなところ)でも投薬を続けることが出来るようになります。そのため、定期的にこうしたネットワークでの勉強会が持たれているわけです。
 本日の収獲をいくつか。1)てんかん偽発作(PNES)のポイント:発作が単調である、発作中に閉眼している、イヤイヤ様の運動や背中反らしを伴う、数10分続く、舌先端の外傷に留まる、尿失禁まではあっても便失禁は伴わない。2)妊娠を希望するてんかんをもつ女性にはまず抗てんかん薬の投与量減少を試み、妊娠がわかったら投薬量を減らさない方が良く、サプリメント程度の葉酸補充療法を併行する。3)バルビタール・ゾニサミド以外の抗てんかん薬なら授乳も可能。4)抗てんかん薬を服用中の人は、発作が(法令通り)2年間なければ自動車運転はしてよいが、二種免許取得維持(プロフェッショナルドライバー)は不適である(そう言う仕事に就くことは勧められない)。

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2013.04.08

江戸川区医師会医師臨床研修総合オリエンテーション

1304 江戸川区医師会ではいくつかの病院におられる2年目研修医さんたちの「地域医療実習」の実習先を引き受けています。当院でもこれまでに2度、研修医さんをお預かりし、約3週ほど一緒に診療を行ったことがあります。本日はその研修医さんたちと実習先医療機関の顔合わせの会となります。ここで、昨年までの間、東京都医師会医療開発委員会で作成してきた「医学生・研修医に医師会を紹介するプレゼンテーション」の一部を用いて「医師会へようこそ」というプレゼンを作成し、10分ほどで医師会の成り立ち、必要性、さらに日医医師賠償責任保険(勤務医でも月額12,000円ほど)についてお話をしてきました。こうした講話はこれまでまとまったものがなく、またパンフレットすら作られた事がありませんでした。聞いておられる研修医さんたちも若干戸惑い気味ではあったものの、ちゃんと最後まで聞いてくれました。
 今後、オリジナルを用いた講演が東京都医師会野中会長により10日の日本医大の新入生オリエンテーションにおいて行われるのを皮切りに東邦大、昭和大の医学部でも持たれる予定になっております。医師会から医学生・研修医へのコンタクトが強化されて行きます。

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