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2013.07.02

Bo K. Siesjo教授を悼む

1307bosse スウェーデンより訃報が届きました。1988年より91年まで留学していたスウェーデン・ルンド大学実験脳研究所教授だったBo K. Siesjo教授が6月27日天国に召されました。享年83歳。
 日本医科大学で赫教授-片山講師の元で実験的脳卒中の研究に手を染め、ルンド大学へ先に留学していた稲村先輩のご紹介でスウェーデン留学をすることとなり、88年10月に渡端することとなりました。研究室に就くなりいくつかのテーマを与えられ、文献検索を始めましたが結局日本で始めていた局所脳虚血(実験的に脳梗塞の動物モデルを作成する)をさらに推し進めることになり、准教授のMaj-Lis Smith先生のご指導の下再現性の高い塞栓子モデルを上梓することが出来ました。このモデルを用いたいくつかの研究のうち「虚血作成後に血流再開した場合、どのくらいの虚血時間があると脳梗塞が固定的なものになるか」という研究(Stroke誌掲載:1992)はその後の各種論文から引用を受けました。その他4篇の論文をまとめ、教授のご指導のもと学位論文として完成させ、晴れてルンド大学大学院の論文審査をパスし、学位を取得することが出来ました。こうしたご恩は筆舌に尽くしがたいものがあります。
8812bosse ルンド大学を定年退官された後、一時はハワイ・ホノルルのクイーンズメディカルセンターに招かれて研究生活を続けておられましたがご本人と奥様の体調不良などが重なりルンドへ戻って療養生活に入っておられました。その後早々に奥様を亡くし、お一人でホームの生活を楽しんで居られましたがとうとう帰らぬ人となってしまいました。昨年ホームを訪ねた時は昔から集めていた塑像や絵画のうち数点をお部屋に飾って昔と変わらぬ文字で万年筆を走らせていたのを思い出します。2枚目の写真はルンドでの研究に少しだけ光明が見えだした頃のものです。当時、釣り糸で塞栓子を作成していたため「大魚を目指せ」と立派な鱸をクリスマスプレゼントしていただいた時のものです。
 脳卒中研究の偉大なマイルストーンを築かれた方を亡くしました。心よりご冥福をお祈りいたします。

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