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2013.07.18

「急病と社会の仕組み」日本病院会主催公開シンポジウム

1307 7月17日〜19日の期間、東京ビッグサイトで国際モダンホスピタルショウが開催されています。その一環として表記シンポジウムが開かれました。有賀徹(昭和大学病院院長)先生の基調講演に続き、前原和平(白河厚生総合病院病院長)先生と矢野久子(東京都品川区保健所所長)の講演までは拝聴できましたが後半は仕事の都合で聴くことが出来ませんでした。
 救急告示病院が10%も減少していること、病院収容までの時間が10年前に比し9分間も遅くなっていること、救急医療はやればやるほど赤字になること、入院の必要がない軽症搬送患者が5割以上あること、逆に時間外救急外来からの入院率が上がってきている(本来は救急車で来ても良かった患者さんたちが自力で病院へたどりついた)などなど、現在の救急医療のひずみが報告されました。また、こうした救急リソースをきちんと活用するための「病院のかかり方」への周知・啓発活動もなされていることも報告されました。
 印象的だったフレーズをふたつ。「以前は『手術がうまくいってよかった』と医者から患者さんに言える時代ではなくなった(手術はうまくいってあたりまえという風潮)」「在宅医療を支えるためにはかかりつけ医のグループ化も考えないといけない」。
 会場ではジャーナリストの熊田梨恵さんとご挨拶ができました。「救児の人々」の著者で、最近も文藝春秋への寄稿がありました。せっかくの機会だったのにゆっくりとお話もできない状況でしたが、お会いできて何よりでした。

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