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2013.10.02

Tokyo NOAC Forum in Chuo

1310_2 表題の講演会(エリキュース適正使用講演会)が本日東京ドームホテルで開催されました。演者は星野晴彦先生(東京済生会中央病院)・綾部征司先生(東京厚生年金病院)と山下武志先生(心臓血管研究所)。以下はFBに書き込んだ講演メモです。
 【星野先生】発売4ヶ月目の使用成績調査で見られた大出血例は、抗血小板剤との併用したものが多く、二次予防として投与された例が多かった。いままで本剤による死亡例は出ていない。脳卒中後の再発予防薬を投与された患者さんのうち1/5が自己中止してしまい、1/4が継続困難で、1/3が生涯服用の必要性を理解していない。
 【綾部先生】アピキサバンはd-Dimerを着実に低下させる(効果あることが確認できる)。ワーファリンコントロール不良で脳卒中を生じた症例でも平穏に使用を続けることができている。ご自身の症例の中にはBUN(尿素窒素)が44だった症例(それなりの腎障害あり)も含まれていた。
 【山下先生】新規抗凝固薬の仕様可否決定には腎機能のうちCcrが重要なことから、心臓血管研究所付属病院ではCcrが電子カルテに自動的に表示されるようにしてしまった。アピキサバンはワーファリンと脳梗塞発生率はほぼ同等だが出血性梗塞を予防しているため、結果的に総死亡を減らしている。75歳以上でも条件を守って使う限り脳梗塞発生や大出血合併を減らす。腎機能が悪くなった症例でもワーファリンより良好な成績を残している。アジア人はワーファリン使用下には頭蓋内出血が多いため、アピキサバンによる抑制で有意差がついた(未発表データ)。本年度発表されたJ-リズムレジストリから見る限り、ワーファリンでしっかりコントロールされた症例とその主治医は3%の確率で脳出血に出会うことになる。(脳梗塞はきちんと予防できるのだがPT-INRを高めにコントロールしてしまうと出血が生じやすくなってしまう)。(フロアからの質問に答えて)脳梗塞の二次予防にはダビガトラン150mgしかあり得ない。しかし、それを使用し続けるには大出血合併を生じないことを担保しなければならない。

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