2009.05.20

第50回日本神経学会総会

0905shinkei 東北大学糸山泰人教授を会長に、標記学会が仙台国際センターで開催されました。昨晩の会があったため、早朝に新幹線に乗って日帰りで行ってきました。仙台も好天に恵まれたため、スーツ姿がちょっと暑苦しい状態でした。インフルエンザ対策で会場のそこここにアルコール消毒の容器が置かれたり、マスク姿の出席者がいたりで「いつもとちょっと違う」状態でした。
 糸山先生の会長講演は多発性硬化症(MS)についてでしたが、これまでMSとして扱われてきた「視神経脊髄型MS」が、実は主とした病変がアストロサイトであり別の疾患として扱われるべきであるという見解が歴史的事実を積み重ねたご講演で明らかにされました。これだけでも充分遠路仙台まで出向いた価値があるものでした。
 今回は神経学会50年の記念すべき総会であり、これまでの神経学会の歩みについてのご講演のビデオも流されており、精神神経学会からの独立に至る過程も知ることができました。
 夜には、江戸川区医師会の医療情報委員会があり、とって返しましたが委員のN先生がネットブックにMacOSを実際にインストールした機体をお持ちになり(元ネタはこちら)、ビックリでした。ちゃんと動作するものですね。

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2009.04.12

第106回日本内科学会総会

0904naika 東北大学・岡芳知教授を会頭に、東京フォーラムにて開催されました。普段参加している神経/脳卒中関連の学会と異なり、規模が大きく講演もぎっしり詰め込まれていました。このためか演題の最後が尻切れトンボ状態になってしまうものもあり、ちょっと構成面での考慮が必要かな、と思いました。

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2009.03.20

第34回日本脳卒中学会総会(Stroke 2009)

0903stroke2
 島根大学医学部:小林祥泰教授を会長に、脳卒中の外科学会・スパズムシンポジウムと合同で「Stroke 2009」として島根県民会館で本日より22日(日)まで開催されます。小林祥泰先生は大規模臨床研究「脳卒中データバンク」の創始者で、脳卒中の臨床的評価方法を統一し後に続くいくつもの臨床研究の骨格固めの役を果たしました。むろん、会長講演もこのデータバンクに関してであり、2007年に完結した時点で47,782もの症例を集め、その集大成として「脳卒中データバンク2009」を発刊されました。
 先端医療についてのシンポジウムでは、「現在の臨床における先端研究を維持するにはかかるコストに対する問題やもしもうまくいかなかった時の訴訟問題などをクリアしないと先に進めない」「日本国内だけでなく外国への依存を高めないといけない」「できれば日本の技術は守らないと」などというディスカッションが聞かれました。
 進行中の大規模臨床試験を紹介するセッションはちょうどWBC日韓戦が始まる時刻と重なり、機転を利かせた座長の小川先生(岩手医科大学:次期脳卒中学会理事長)が演題の合間に試合経過を紹介されました。その甲斐あってかディスカッション最中での出入りもなく、また侍ジャパンも快勝しました。
 明日ふるまわれる島根和牛を食べられないのが悔しく、松江駅前で探したところ「ミスタービーフ」というお店に行き着きました。まだ5時台だったため、たらふく食べるわけに行きませんでしたが、とても素晴らしいお肉で、またお肉の旨みをよく引き出した見事な焼き加減でした。レアでお願いしたのですが、脂身の甘さがまだ口の中に残っています。朝一番から会場内をウロウロするだけで、お昼に会場近くの松江城を見に行っただけで(この時、日本医科大学千葉北総病院脳神経センターの水成先生が看護士さんたちをつれて会場に到着され、声をかけられました)、ろくに観光も出来ませんでしたが、よい締めくくりになりました。

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2008.12.01

第26回江戸川医学会

0811edogawa 昨11月30日(日)、江戸川区医師会主催の第26回江戸川医学会が江戸川区総合文化センターで開催されました。
 当院からも症例報告を一題、また江戸川病院にご紹介した一例の共同演者にもしていただきました。スケジュールの関係で午前しか参加は出来ませんでしたが、専門外の領域のご発表に耳を傾けることが出来ました。写真は共同演者にしていただいた江戸川病院:畔上先生のご発表です。

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2008.11.14

第36回日本頭痛学会総会

0811headache 本日・明日の2日間、お台場の東京ファッションタウンで慶応大学神経内科教授・鈴木則宏先生を会長に、本年度の頭痛学会総会が開催されました。例年より5割増しの演題応募があり、急遽会場を増やして対応されたことなど、ご苦労が推察されました。会場は普段ファッションショーなどが行われるところだそうですが、天井が高くスクリーンが見やすくて気持ちよい学会でした。
 鈴木先生の会長講演はご自身がスウェーデン・ルンド大学で(ちょうど院長がルンドに留学していた頃より少し前に)研究されていた三叉神経による血管支配(これが片頭痛の基本となるNeurovasucular theoryの重要な裏付けとなっています)のお話から現在慶応で進行中の先進的研究までを包括したもので、大変聴き応えがありました。
 また、招待講演の東邦大学統合生理学・有田秀穂先生の「血中セロトニンは脳内セロトニンの変動を反映するか?」というお話は大変示唆に富み、明日からの頭痛患者さんたちの生活指導に大変役立ちそうでした。写真は鈴木会長が感謝状を有田先生に渡しておられるところです。
 セロトニンは片頭痛と非常に密接な関連を持つ物質です。セロトニンが体内で充分にあると快適な生活が営める要素になることが知られています。普通消化管などでしか生成されないと思われていたセロトニンが実は脳でも前駆物質からちゃんと変換されていること、さらに血液脳関門を通ることが出来るなど、血中もしくは尿中セロトニンを測定すればその人の脳内でのセロトニンを推量できることを伺い、またそのセロトニンを増やすために私たちが日常生活で出来ることがいろいろ紹介されました。呼気を意識した「座禅の呼吸法」、リズミカルに集中して行える「ウォーキング・自転車こぎ・フラダンス」などが勧められる、とのことでしたが、いずれも「ぺちゃぺちゃ喋りながらではダメ」「ほかのことを考えながらではダメ」だそうです。また、食べ物をしっかり噛むことも重要だそうで、これは会場の咬合調整で頭痛改善を図ってきた先生から「裏付けが得られた」と感謝の言葉が贈られました。また、しばらく前に小学校で院長が講演した「早寝」「早起き」「朝ごはん」もセロトニンを増やす効果があるとのことでした。有田先生が監修されたCD「ウォーキング・セラピー」は、「歩くことに集中できるようなノリのいい曲を集めた」とのことでした。さっそくアマゾンで注文しました。

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2008.11.07

第20回脳循環代謝学会総会(2)

 「脳保護」という側面で脳梗塞治療を見つめ直したのが昨日のシンポジウムでした。過去20年来実験的な分野からの脳保護薬剤の提起はされたもののいずれも臨床に役立てることが出来なかったものの、数年前から日本医科大学では免疫抑制剤FK506が単独で、あるいはrt−PAもしくは低体温療法との併用で効果があることを実証してきており、さらに今回のシンポジウムで細胞死抑制効果の高いBcl-xl蛋白を併用する治療、骨髄間葉系細胞移植などの併用が効果をあげることを報告しています。また、昨年のNHKスペシャルでレポートされた札幌医科大学の自骨髄間葉系幹細胞静脈内投与(発症後6ヶ月を経過しているすでに症状が固定していたはずの脳梗塞患者さんのマヒが治療開始後徐々に改善してゆく:現在治験進行中の再生医療)も報告され、「近未来の脳梗塞治療」を垣間見たような気がしました。
 本日のセッションでもカルパイン阻害薬SNU-1945が中大脳脳動脈永久閉塞モデルで虚血後6時間でも保護効果を示した(岐阜薬科大学・岐阜大学医学部)報告やすでに抗血小板剤として市販されているシロスタゾールがひょっとすると脳梗塞超急性期の治療薬になりうるかもしれないと言う報告(奈良県立医科大学・岐阜薬科大学)があり、久しぶりにワクワクしながら学会聴講を楽しんで参りました。
 そのツケでしょうか、本日は午後だけで80人を超す外来患者さんがご来院され、「木曜を臨時休診する」ことがどれほど患者さんにご迷惑をかけるか実感させられてしまいました。でも、来週も頭痛学会のため金曜を臨時休診いたします。どうかご容赦ください。

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2008.11.06

第20回脳循環代謝学会総会(1)

0811jcbfmc 東京ドームホテルにて日表記学会が片山泰朗先生(日本医科大学内科神経・腎臓・膠原病リウマチ部門)会長のもと開催されました。院長は現在もこちらの医局に非常勤として籍を置かせていただいております。
 昨日の評議員会、本日の第一日目に参加して来ました。明日も北総病院の外来を休診にして参加して参ります。脳梗塞治療の明日を見開く脳保護・再生治療のいろいろなアイディアが提示され、いよいよこれらの中から将来の治療法が見いだされていくことが予感されました。
 昨日開催された評議員懇親会では瀬崎明日香さんのバイオリン(ストラディバリウス)が披露されましたが、同席した学会理事長の鈴木則宏先生(慶應義塾大学)は大変お気にいられ、絶賛しておられました。先生ご自身もフルートを奏されますし、またご自身が会長になる13日からの頭痛学会の会長招宴では「千住真理子さんをお呼びしてある」とお話になっておられました。ひとときのあいだ、まるでコンサートに来ているようなそばらしい時間を過ごせました。

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2008.09.29

第6回国際脳卒中学会(WSC2008:4)

 会期も終わったのにさらに古いネタで恐縮ですが、昨年のBrain'07(大阪)では前帝京大学脳神経外科教授の田村晃先生(ラットにおける実験的中大脳動脈閉塞モデルの先駆者)がご自身の教育講演で「脳虚血の世界では実験が臨床の役に立ったことはあまりなかった」とお話しになったのをうかがい、ショックを受けました。自分の研究も田村先生とは異なる方法(アラキドン酸注入→塞栓子挿入へ移行)であっても中大脳動脈閉塞モデルによるものであり、1992年の論文(ラットにおける局所脳虚血モデルでは血流再開を行っても虚血時間が2〜3時間になると再開通をしない状態とほぼ同等の脳梗塞病変を残す:Stroke. 23:552, 1992)で脳虚血発症→血流再開に限界時間があることを証明したことによって現在の血栓溶解療法が「発症3時間以内」というくくりで安全かつ確実な治療法として確立した、と信じてきただけにエキスパートの方からのそうした評価は自分の存在価値に関わるような気がしました。
 さて、今回のStroke'08(=WSC2008, 今回の学会では各所でこの表記が使われていました:日本脳卒中学会総会も同様の表記を使うため本ブログではここだけに止めます)でも「これまでの脳虚血実験システムでは治療薬剤の評価が難しい」とする意見が支配的でした。確かに、脳虚血モデルで有効性を指摘したカルシウム拮抗剤・NMDA阻害薬・AMPAレセプタ阻害剤などは結局脳虚血治療薬としての役割を果たすことができませんでした。同様に実験でいろいろ検討されたフリーラジカル消去剤だけは日本で認可され、立派な成績を残していますが海外での評価はさほどでもありません。動物実験が臨床応用に役立たない主たる要因は「nの少なさ:精密な実験系ではモデル作成に手間を要しどうしても実験対象となる個体数が少なく、膨大な数を処理することによってマイナーな変化を押さえ込むことができない」「術者が研究者そのもののため無作為抽出法のような客観的評価ができない」「小動物では人間に使用する薬用量そのもののシミュレーションにならない:ラットの場合などは人間の使用量の10〜20倍ほど使用するのが普通、つまり人間に使用する場合に安全性が加味されると全く生物学的反応が起こらない可能性もある」などと指摘されました。無作為抽出法による大規模臨床試験は新しい薬剤が世に出るためにはどうしても避けて通れない道筋です。しかし、医者たる我々が「もしかしたら1/2の確率で全然効かないクスリ(対象薬がプラセボ:偽薬になる場合が多い、もし対象薬がこれまで効果が確立されている薬になっているならこの危険性はなくなるが逆に新薬の効果が認められないケースがある)」を実際に生死の境におられる患者さんに投与することは人道的に許されることではありません。個人情報保護などの観点も絡み、これからさらに進歩しなければならないはずの医療の過程はますます困難になっていくような気がします。アジア諸国数カ国にまたがって行われたさる大規模試験でも日本が(意図的かどうかはともかく)外されていた発表があり、さもありなんと感じました。
 実験的脳卒中への指摘されたような見解はあるものの、いずれ近いうちに脳卒中治療と実験的脳卒中の関わりについての私見はまとめてみるつもりです。今回は長文になってしまい、ご迷惑をおかけいたしました。ここまで読んでくださった方に多謝。

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2008.09.28

第6回国際脳卒中学会(WSC2008:3)

0809wso_9  国際脳卒中学会に参加してから3日目となり、会期の上ではとうとう4日目の最終日をむかえました。日本でよくお会いしていた先生たちや久しぶりに会えた海外の先生たちとの交流ができるのもこうした国際学会なればこそです。WSO(World Stroke Organization:元をただすと神経内科関係者が多数をしめる)が主体となるこの学会の次回開催は2010年:韓国・ソウルです。人的・ネタ的に構成が似ている国際学会に「Brain」があり(これには神経内科ばかりでなく脳神経外科の先生たちの参加も多い)、これと交互になっているのでどちらかに数年ごとに参加できれば、と思っています。毎回の参加は費用や休診日の設定からも困難です。
 最終日のネタですが、静脈注射によるt-PA投与では閉塞した部分に薬剤が到達するのは分散した血中濃度以上のものではないため、微細な磁性体にt-PAを吸着させ、閉塞部位の 直近に置いた磁石で磁性体を集め、結果的にt-PAを閉塞部位に集中させようと言うアイデイアが発表されました。まだ基礎実験中ですが、うまく行けばトータルのt-PA投与量を減らせるので好都合です。今後の展開に期待しましょう。昨日書いた「Penumbra」システムも壇上で発表されましたが、反響はイマイチでした。術中の映像がなかったのは痛いところで、実はそれを見たくて会場に出向いたのですが、他の聴衆も同様だったらしく、映像がないまま結語のスライドに移った時点で席を立つ人が数多かったようです。
 今回の学会では懐かしいクスリが再登場していました。「シチコリン」です。日本では「ニコリン」という商品名で今から20数年前にはごく当たり前のように脳卒中の症例に投与されていました。その後、同種薬剤の再評価に伴い頭部外傷や脳手術後の意識障害と脳梗塞の際の意識障害・上肢麻痺などに使用範囲が限定され(驚いたことに日本国内ではサプリメントにもなっています)、あまり議論の対症にはならずにいましたが、欧米では新しい大規模臨床試験(ictus)を済ませ、臨床使用されています。
 目新しい治療薬剤はと言えば、「Neuroreptin」という神経保護薬もサテライトセッションで紹介されました。また、漢方製剤である「セイジ」から抽出されたサプリメント「Neuroaid」を脳梗塞急性期が過ぎたところから開始して3ヶ月続けるだけで運動能力障害・知覚障害の回復を早めることができるという展示もありました。その他、日本では未認可ながらアスピリンとジピリダモールの合剤(商品名アグレノックス)も欧米ではポピュラーとなっています(日本で必要とは思われませんが)。
 細かいところから大きな変革まで一通り目を通して参りました。明日からの診療に役立つことは何一つありませんが(これが頭痛関連の学会との大きな違い)、ちょっとだけメタボの患者さんたちへのダイエット指導がきつくなるかもしれません(笑)。

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2008.09.27

第6回国際脳卒中学会(WSC2008:2)

0809wso_6 本日は朝一番のセッションが「meet the Expert」です。企画の段階では4人の大教授がひとり一部屋を与えられ、それぞれ1時間の持ち時間で聴衆相手に講義とデイスカッションをする、という内容でプログラムもそのように印刷されておりました。しかし、「朝から一人一部屋では会場がガラガラだろうし、とても一人で1時間は持たない」という打ち合わせがあり、急遽4人一緒に一部屋でという企画に変更されたそうです。自分が会場に入るとなんと聴衆3人目。4人の大教授が壇上で待ち構えておられました。;お互い聴衆が3人はいないと始められないね」と話しておられたそうです。左からCaplan教授(米)、Hennerici教授(独)、山口国立循環器病センター名誉総長(日)、Norris教授(英)です。それぞれ個性あふれたご講演で、いつの間にか会場も満員となりました。
0809wso_4 静脈注射での血栓溶解による脳梗塞急性期治療が一般化しても物理的に血栓を取り除く手技が重要であることは論をまちません。この画像は「Merci」という手技で、ガイドワイヤーの先端少し手元をコイル状にして数本のナイロン繊維の「ヒゲ」をつけ、中大脳動脈の遠い部分(M2以降)であっても血栓を破壊することなくカテーテル内に取り込んで戻ってこられるというものです。他のメーカーからは、カテーテル先端から持続吸引を行いつつ先端に円錐型の「かえり」を付けたガイドワイヤーで血栓を壊しながら吸い取ってしまう「Penumbra」というシステム(命名が何ともあまりに直接的でどうも...自分だったら「Penumbra Saver」にしてしまうかな)も展示されていました。こうした道具は見せてもらうだけでわくわくします(血と汗が騒ぐ?)。どちらも認可の関係でまだ日本では使えません。あしからず。
0809wso_7 午後はちょっと時間を見つけてベートーベンが遺書を書いた場所として有名なハイリゲンシュタットまで足を伸ばし、昼食をとってきました。ベートーベンの住んでいた家の側にはワイン工場があり、摘まれたばかりの葡萄が運び込まれるところでした。まだ葡萄酒作りが始まったばかりなのに、レストランで「ホイリゲありません?」なんて頼んでしまい、「今年のワインはまだです」と言われてしまいましした。ハズカシい...。そう言えば、街中では気づかなかったのですがこちらのあたりでは樹々が色づき始めおり、秋を感じました。というより、昨日はしっかり雨に降られて結構寒くなっております。

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2008.09.26

第6回国際脳卒中学会(WSC2008:1)

0809wso1_2 ウイーンに到着しました。一晩学会会場のすぐそばのホテルで過ごし、朝は時差で早起きしていたため、7時30分から最初のセッションから参加しました。興味ある演題を追いかけて会場を歩いていると、いろいろおなじみの方々とお会いできました。ルンドのタデウス教授もその一人で、会場内でかかってきた電話をとろうとして出口へ向かったところバッタリ。ブダペストからウイーンへ、そしてまた次もあり、喉をやられたとかでガラガラ声になっておられました。
 今回は製薬会社のブースのうち、大塚製薬が頑張っています。抗血小板剤プレタールの大々的なプロモーションで、サテライトシンポジウムを昼と夜の2回開催し、その他会場内でのサポートルームの開設(カップヌードルやみそ汁の提供)などスタッフの方々も大忙しでした。
0809wso2_2 「NR2ペプタイド」を検出すると脳虚血が起こっていたかが明瞭にわかる、という発表をされたのが米国アトランタのDambinova先生です。残念ながら一般診療所で迅速に検査ができる状態ではなく、検査設備の整った病院で処理を速やかに行って4時間ほどかかるとのことでした。確かにMRIは撮影し異常はなかったものの本当にTIA(一過性脳虚血発作)なのではないかと迷ってしまう症例もあり、実用化されれば有効なものかもしれませんが、できれば診療室内で簡単に使用できる迅速検査キットになれば一般内科医や開業医レベルで爆発的に利用されると思うのですが。すでに心筋障害を検出するキットがあり、割りと抵抗なく受け入れられるような気がします。
0809wso_5 午後のセッションでは学会の重鎮であるHacke教授からRt-PA(アルテプラーゼ)による脳梗塞急性期の血栓溶解療法が現在のリミットである「発症後3時間まで」から延長できないかという研究(3時間〜4.5時間まで、ECAS3)の発表がありました。結果はご自身「Negativeである」とおっしゃっておられました(効果はあるが出血性合併症が増す)が、果敢な研究に対し満場の拍手が送られました。
0809wso3_2 17時30分からのサテライトシンポジウムが始まる前にアトリウムで開かれた立食です。小エビのオープンサンド・肉団子(スウエーデンと同様「シェックブラ」と発音)・一口ヴイーネルシュニッツエル(ウイーン風トンカツ)などが出され、盛況でした。ちゃんとデザート兼炭水化物供給源的なスイーツも出され、ここで夕食を済ませたことにことにするため、ちょっと時間が早いもののがっちり食べて参りました(結構ケチしてます)。会場の近所にコンビニや飲料の自販機がないのがえらく不便です。いま、現地時間で9時30分ですが、そろそろ床に就くことにします。

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2008.09.03

国際学会のため臨時休診があります

0809wso 第6回国際脳卒中会議(ウィーン)出席のため9月25日(木)〜10日1日(水)まで臨時休診させていただきます。長めの休診となりご来院の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞご了承ください。しっかりと最新知識を吸収してパワーアップして参ります。
 なお、江戸川区の65〜74歳の方々を対象とした「国保健診」13日まで延長実施しております。また、75歳以上の方々を対象とした「長寿健診」も実施しております。 こちらの締め切りは10月末日となります。
 若者を中心に去年、はしかが流行したことを受け、この春から中学生と高校生を対象に新たな予防接種(はしか・風疹混合のMRワクチン)が始まりましたが、6月末までに接種した人の割合は3分の1程度にとどまっていることが厚生労働省から発表されました。接種の対象となる学年は中学1年生と高校3年生です。ご自宅に接種票がまだ残っている未接種の方々はぜひワクチン接種を受けましょう。

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2008.06.27

第23回日本老年精神医学会

0806rounen 本日、明日の両日、神戸国際会議場で表記学会が開催されました。昨日、診療をすませたのち、新幹線で移動してきました。
 どうしてもチェックしたいのは画像診断に関する事柄で、NPH(正常圧水頭症)とアルツハイマー病のSPECTを用いた検討・MRIによってわかる白質病変の疫学的検討の口頭発表、ポスターのVSRADによる認知症評価(肝心の海馬傍回の萎縮度より前頭葉の萎縮度のほうが重症度に相関する)などが注目でした。その他では、「認知症の患者さんをサポートしていた家人が癌になる」ケースをなんとか早期発見で救えないか、というポスター発表もあり、認知症を取り巻く環境が複雑化していることが浮き彫りにされたように思いました。
 また、ランチョンセミナーの熊本大学:池田教授のピック病に関するレクチャーは大変明快でかつ有益な示唆に富み、感銘を受けました。
 会場では恩師:赫名誉教授にお会いできましたが、いつもの脳卒中・頭痛などの学会とはメンバーがずれており、「やあ」「元気?」という雰囲気ではありませんでした。昨年国際学会が秋に開催されたばかりで学界全体のテンションもあまり高くないように感じたのは僕だけでしょうか?

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2008.05.18

第49回日本神経学会総会

0805shinkei1 神経学会総会がパシフィコ横浜で開催されました。フル参加は難しいので、16日(金)に日医大北総病院の外来を休診させてもらって出席してきました。
 まず驚いたのはレジストレーション。完全に機械化され、会員番号を打ち込まないと登録できません。これは事前に届いていたプログラムには明記されていたのですが、当日はちゃんと会員番号をメモした紙を診療室の机の上に置き忘れ、会場の「登録検索サービス」のお世話になってしまいました。今回は翌日から役立つハンズオンセミナー(有料)も用意されていましたが準備・時間不足で参加できませんでした。
0805shinkei2 パーキンソン病薬を発売している会社のブースで以前当院を担当して下さっていたMRさんと記念撮影。
 さて、学会でのトピックはパーキンソン病の患者さんに自宅での突然死がままあり、その際「熱いお風呂に」「首までつかる」方々が多かった、との発表。確かにリスクが高そうです。また、高齢で発症するてんかんについての発表は「これって皆症候性てんかん(小さな脳梗塞や脳外傷で発症するタイプ)だな」と思えるものばかり。「たいていは1剤・低容量でコントロール可能」とか。確かにそういう傾向があります。
 昨年さる研究会で北里の坂井教授(今回の学会の会長を務めておられます)が紹介された「坂井式頭痛体操」が収録されたDVDつきの書籍が発売されていました。先生が紹介されたビデオクリップでは女性が体操していたのにこのDVDでは男性が。何故でしょうか?

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2008.04.20

今週の学会・研究会報告

第105回日本内科学会総会(東京フォーラム)4月11〜13日
 さすがに東大腎臓内科の藤田教授が会頭と言うだけあり、循環器関連のレクチャーが充実していました。12日だけ参加してきました。

専門医と実地医科で考えるメタボリックシンドロームの実際!(第一ホテル両国)4月15日
 糖尿病性網膜症の発症した患者さんの冠動脈を調べると胸痛などの症状がないにもかかわらず高い頻度で障害が発生していることが発表され、ショックを受けました。当院で管理中の糖尿病の方々はほとんど眼科の定期チェックを勧めておりますが、中には「コントロールがいいから」とか「発症間もないから」と受診させていない方々が居ます。洩れがないように心がけないといけないと思いました。逆に糖尿病の人たちには脳や心血管の画像診断を定期実施する必要があるのかもしれません。うーん、医療費がかかりすぎる...。

Fighting Vascular Events in Tokyo(プリンスパークタワー東京)4月19日
 大塚製薬のイベントですが、全国から1,000人を超える参加者が集まりました。基礎的な話も興味深かったですが、Del Zoppo教授(大阪のお生まれだそうです)の抗血小板剤の話は解りやすく拝聴できました。ご講演の後、日本発の薬剤が米国でまだ認可されていない事情を岡山の神谷達司先生が質問され、それに対する教授の返答も納得できるものでした。

■日本医科大学千葉北総病院では周辺の病院・診療所に連携をとり、 「印旛脳卒中地域連携パス」が動き始めています。それにひきかえ、江戸川区を含む東京都東部(江戸川区・葛飾区・江東区など)では医療機関の数は多いものの、夜間にMRIの緊急検査やt-PAによる急性期治療がどこで対応できるかの情報が共有されるに至っておらず、さらに神経内科のある病院でも脳卒中を看たがらない傾向もあり(緊急入院しても担当は一般内科医だったりします)、いきおい医療圏を飛び越えて都心の大学病院へ搬送せざるを得ない状況でもあります。従って、医療圏内での脳神経外科と脳血管内科のネットワークづくりが今後の課題です。

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2008.03.20

Stroke 2008

 本日からStroke 2008(第33回日本脳卒中学会総会)が京都で開催されます。昨日の評議員会は多数の出席があり、盛り上がっておりました。
0803stroke2008 出席して総会の演題を見ていると、rt-PAにより脳梗塞急性期の治療方法にある程度の道筋が出来た現在、「いかに患者さんを早期に診断-治療に乗せるか」もしくは「いかに脳卒中を発症させないか」という論議が中心議題となりつつあると言って過言ではなかったように感じられました。
 午後からの理事長(篠原先生)講演では日本の脳卒中研究が西欧諸国・アジア各国と協調路線をとっていくことの重要性が、また会長講演ではAVM(脳動静脈奇形、手術映像も供覧)で世界的権威の京都大学:橋本教授ご自身の診療・研究などに対するポリシーや思い入れなどが披露され、大変感銘を受けました。

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2007.11.12

(自己注射用)イミグラン注射液承認へ

0711imigran 頭痛学会総会からの情報ですが、これまで「医療機関に来ないとうってもらえなかった」イミグラン注射液が、とうとう自己注射用としてのパッケージで厚労省の承認が下りたとのことです。トリプタン剤が効果があるのはわかっていても内服薬や点鼻薬だと効果の出るうちに服用ができなかった場合「効かない」ことがありましたが、これだと多少投薬が遅くなってもきちんと効果が現れますから、患者さんにとって有益といえます。また、痛みのコントロールが難しい群発頭痛の患者さんにも非常な朗報といえます。
 問題は自己注射ができるかどうかということ。練習はしていてもいざ、頭痛ありというタイミングでかなり痛い注射(インスリンとは比較にならないでしょう)を自分で行うのはかなり難しいかもしれません。いずれ市場に出てからの評価がどうなるか、ということでしょうか。発売のめどは来年春頃、とのことでした。

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2007.11.10

第35回日本頭痛学会総会

0711jhs
 東海大学神経内科教授(八王子病院院長)・北川泰久先生を会長に、都市センターホテルで本日・明日と開催されます。
 一般演題では、めまいを伴う頭痛(片頭痛ではめまいが普通の人より3倍起きやすい)に関する2題の発表と片頭痛の併存症としてのアレルギー疾患(気管枝喘息・アレルギー性鼻炎)が話題となったことがトピックでしょうか。若い頃から片頭痛のあった方々も高齢になるといつの間にか頭痛が遠ざかるのは周知のことですが、これが動脈硬化の始まりが原因らしいことも発表されました。
 また、最近の頭痛学会と異なり、片頭痛ではなく緊張型頭痛(TTH:tension type headache)がメインテーマとされ、会長講演や招待講演がTTHに関するものとなりました。興味深かったのは、招待講演で片頭痛にTTHが混合し、変容性頭痛となった場合はTTHでもトリプタン剤が奏功することがある、というお話でした。確かに当院の患者さんたちでも同様の傾向があり、「なるほど」とうなづきました。
 ランチョンセミナーでは間中先生と獨協・平田教授の「片頭痛の共存症」というレクチャーがあり、片頭痛の頻度を押さえるには共存症をうまく治療していくことが鍵になる、例えば片頭痛で血圧が上がり始めた患者さんたちには「ARB」と呼ばれるタイプの降圧剤を予防薬として使用する、などすでに当院でも実施中のことも含め、明日からの診療に役立つ知識が披露されました。
 シンポジウムでは、「片頭痛の治療update」として(1)トリプタン乱用頭痛、(2)小児の片頭痛、(3)新しい予防薬、(4)今後の新たな急性期片頭痛治療薬についての発表がなされました。この中で目新しいのが「西洋フキ」について五十嵐先生(神奈川歯科)から言及されたことです(間中先生のセミナーでも触れられていました:片頭痛予防作用と抗アレルギー作用が期待されているサプリメント)。早速展示コーナーへ行き、資料を届けるようメーカーさんへ依頼してきました。そういえば、メインテーマがTTHだったためか、片頭痛薬メーカーの展示がおとなしかったようです。

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2007.10.28

学会・研究会報告

第19回日本脳循環代謝学会総会(25〜26日:盛岡)
0710cbfm_morioka 前日の評議員会にはきっちり出席したものの、スケジュールの都合で学会そのものの参加は25日午前のみとなってしまいました。ここでは、日本医科大学の附属病院(千駄木)と北総病院(印旛)両者のSCUからt-PAの使用成績発表がありました。また、脳卒中急性期の治療方針決定の指針として「diffusion-perfusionミスマッチ」の画像化が重要な役割を担うため、最新の3テスラのMRI・旧来の1.5テスラMRI双方を用いた研究も発表されていました。今回から、本学会総会への参加で日本脳卒中学会の専門医クレジットが取得できるようになりました。これは大変な朗報です。
第3回神経・筋疾患に関するボツリヌス療法懇話会(27日:東京ステーションコンファレンス)
 眼瞼痙攣などの治療に用いられる「ボトックス」に関する研究会です。特に興味があったのが、名古屋の寺本純先生の「緊張型頭痛と頭頚部ジストニー」という発表で、午前の診療(遅くまでかかってしまいましたが)を終えるやいなや診療室を飛び出してなんとか間に合いました。緊張型頭痛の中には「頚や肩の筋肉に若干なりとも左右差のある」症例があり、そうした症例は実は国際頭痛学会分類では緊張型頭痛と異なる「頭頚部ジストニーによる頭痛」と考えられ、ボトックス治療が有用である、とのことでした。確かに、当院の緊張型頭痛の患者さんの中には一月ごとに局麻剤のトリガーポイント注射を受けておられる方があり、立派に左右差もあることから、こうした症例にボトックスを使用すれば頭痛のない期間を遥かに延長できるのかもしれません。
 耳慣れない「痙攣性発声障害(Spasmodic dysphonia: SD)」についての帝京大学・小林先生のご講演も筋電図をつけた注射器で前頚部から声帯そのものにボトックスを注入するという治療法も含め大変勉強になりました。
第11回東部脳神経外科フォーラム(27日:東武ホテルレバント)
 脳卒中の急性期受け入れなどで都東部の脳外科の病院にはいつもお世話になっているため、今回も参加させていただきました。脳卒中に関する演題はなかったものの、眼窩吹き抜け骨折に関する日本大学松戸歯学部脳神経外科・前田先生のご演題やガンマナイフに関する日本の第一人者・平井達夫先生の特別講演は大変興味深く拝聴してきました。

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2007.10.24

日本脳循環代謝学会総会

脳循環代謝学会総会
 第19回日本脳循環代謝学会総会(会長:岩手医科大学脳神経外科・小川彰教授)が明日から2日間、盛岡で開催されます。院長は午後6時からの評議員会に出席するため、本日午後に盛岡入りしました。こちらは約1週間前から急に冷え込んだとかで、紅葉がきれいです。
 盛岡に到着して、まず、わんこそばを食べようとしたのですが失敗、夕食は評議員懇親会のパーティー食のためわんこそばはなく、先送りにせざるをえませんでした。明日は朝8時39分からプログラムが始まります。今日は早めに寝ることにします。

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2007.10.16

IPA2007出席中です

0910ipa
 大阪・グランキューブにて開催中の国際老年精神医学会(IPA2007)に出席中です。朝7:30に始まったモーニングセッションに続き、いままでひとしきり講演を聞いていました。昼のサテライトセミナーではアルツハイマー病の根源とも言える、アミロイド老人斑の凝集抑制に働く薬剤が現在Phase IIIに入っているという話題もあり、なかなか興味深く聞いています。
 非常に印象に残った演題は二つ。「認知症周辺症状の抑肝散治療」東北大学:荒井啓行先生と、「アルツハイマー病研究update」国立長寿健康センター研究所:柳澤勝彦先生です。荒井先生のご講演は単に抑肝散のみにとどまらず、加味温胆湯や八味地黄丸(の中の牡丹皮)が認知症中心症状に効果があることなどをご紹介されました。また、柳澤先生はアルツハイマー病のトップランナーのお一人で、これまでわかっている疾病メカニズムのクリアな解説と今後の治療に結びつく原理について非常にわかりやすくご説明いただきました。
 フロア展示では、認知症の予防・早期発見に役立つソフトウエア「CogHealth」を開発したオーストラリアのDavid Darby博士としばらくお話しでき(ソフトはWindows版もありますが開発はMacだそうです)、また、レビー小体病(パーキンソン症状と認知症症状を有する疾患)ソサエティのおばさんからは白いドットのついたリボンとブレスレットをいただいてきました。

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2007.09.17

8〜9月の研究会2題

生活習慣病フォーラムin浅草(8月28日:ノバルティスファーマ)
 「スタチンのさらなる可能性:鼾攣縮を考慮して」慈恵医大循環器内科・吉村道博教授:狭心症のメカニズムにつき遺伝子的なアプローチをご紹介され、そのメカニズムの一端に高脂血症治療薬「スタチン」が関わっていること、さらに他のスタチンに比し、「フルバスタチン」は内皮細胞保護効果が特に強く、事前に投与してあれば血管攣縮(この場合は狭心症発作)を抑制する効果が強いことをお示しいただきました。ご講演後に「フルバスタチン投与例で片頭痛が静まった例もあるのですが」とお話ししたところ、「脳の血管は内皮よりも平滑筋に支配されている面が強いのですが共通のメカニズムの可能性がありますね」とのコメントをいただきました。
Migraine Clinical Speaker's Seminar(MCSS)東日本(9月15日:ファイザー)
 3人のエキスパートによる基調講演「Life Diseaseとしての片頭痛」ののち、約10〜15名ほどの小グループ6つに分かれて頭痛疾患に対するワークショップを行い、最後に各グループのプレゼンテーションを行う、という非常にプラクテイカルな構成のセミナーです(昨年はプレゼンをおこないました)。今年のグループリーダーは「頭痛大学」主催の間中信也先生で、「"危険な"頭痛のマネージメント」というテーマでした。主題はやはりクモ膜下出血をどう見分けるか、ということでしたが、他にも種々の見過ごしてはならない危険な疾患もあり、最後に「羊の群れの中に潜むオオカミを見つけるつもりでがんばりましょう」という間中先生の一言で締めていただきました。

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2007.07.14

文京ニューロサイエンスフォーラム

 昨日、飯田橋のホテルエドモントにて表記集会が開かれました(共催:ファイザー)。日本医科大学の脳神経外科・神経内科・精神神経科・小児科のスタッフを対象にした横断的な研究会で、今回が第1回目です。3例の症例報告と特別講演という構成でしたが、診療終了時間の関係から症例報告には残念ながら間に合わず、北里大学神経内科教授の坂井文彦先生の「頭痛の研究と診療-最近の知見」のみ拝聴してきました。
 片頭痛の症候学(メカニズム)にはじまり、貴重な画像(片頭痛発作時にMRAで撮影した中大脳動脈が平常時より拡張している)の供覧、治療のセオリーなどを大変興味深く学ぶことができました。懇親会の席上、「開業で頭痛診療はコストが取れず大変でしょう」とお声をかけていただきました。少しでも一般のドクターにできない治療を頭痛患者さんに施すことが出来ればそれで十分です、とお答えいたしましたが、日本の(というより世界の)頭痛診療のトップの先生にこうしたお心遣いをいただけただけでも大変に光栄でした。ご講演の内容を明日からの診療に生かしてゆきたいと思います。

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2007.07.11

トモセラピー

 東陽町のイースト21で開かれた学術講演会で「トモセラピー」について勉強してきました。講師は東京大学放射線科准教授の中川恵一先生です。
 トモセラピーとは聞き慣れませんが、がん放射線治療の新しいシステムで、CTがX線で画像を作るのと逆の方法で治療を行いたい部分のみに放射線を集中的に当てる治療法です。これが導入されたばかりの江戸川病院ではまず相性の良い前立腺がんを中心に症例を増やそうと予定しているとのことでした。実は前立腺がんのみならず胃・腸管を除いた全身臓器のがんに対し効果があるそうです。本日質問にお答えいただいたところによると、小さいものでは脳下垂体から多発性の肝がんまで治療が可能とのことでした。
 これからは4人に2人ががんが見つかり、そのうち一人は放射線療法を受ける時代が来るとのことで、脳卒中や循環器疾患ばかりでなく紹介先を充実させる必要を実感しました。

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2007.05.23

Brain '07 (Osaka) <3>

0705brain02 本日はBrain '07第4日目です。昨日大阪まで来て今朝のセッションに間に合わせました。なにせ、本日の「Meet the Histry」は朝8:30から始まるためどんなに早朝に東京を出ても間に合いません。
 「Meet the History」は、脳循環・代謝にかかわる著名な研究者を招待し、各の業績と次世代の研究者へのアドバイスを語ってもらうというセッションです。自分が現役で研究生活をしていた頃に論文で文献引用をした有名な教授たちが顔をそろえ、まさに「Living history」という感じでした。もちろん、小生の恩師、ルンド大学のBo Siesjo教授もその中の一人です。
 司会をつとめる会長・阿部教授(岡山大学)の紹介に従い、各人5分のスピーチというわけなのですが、そうもいかないのがこの面子で、事務局で活躍していた旧知の神谷達司先生などは初日から「ちゃんと時間に納まるかが不安なんですよ」と心配していました。多少の超過はあったものの、無事全員のスピーチが終わり、記念品の贈呈がすみ、なによりでした。
 二人の方が「まだ私はHistoryではないのだが」とおっしゃっられましたが、特に印象に残ったのが「The negative data which is not published is often very important」「Face to face comunication is much useful than internet」と話されたMoscowitz教授でした。
 現在は望めば(実験用)小動物のためのCT/MRI/PETも入手できる時代で、研究には巨額の資金と尖ったアイディアが必要な時代となっています。こうしてちょっとでも研究生活を振り返るチャンスが得られたことは幸せでした(同窓会のようなものかも、そんな年齢なのかも知れません)。これを書いているのは新幹線の車内。東京に戻ればまた明日からいつもの診療です。

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2007.05.22

Brain '07 (Osaka) <2>

 診療を終え、大阪まで新幹線で到着しました。明日のセッションは午前8:30からのため、一泊しないと参加できません。できればフル参加で昨日・今日も出席したかったのですが、診療を受けに来てくださる患者さんたちのことを考えるとそうもいきません。明日に備えて早く休みます。
 ところで、巷では麻疹(はしか)の流行の話でもちきりです。当院でもお子さん、成人ともに発症例があり、ともに保健所へ連絡しました。ところが、実は、まだ今月に入ってインフルエンザA型がなんと4人も検出されているのです。日本の感染症はちょっとおかしな状態になっているのかもしれません。

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2007.05.20

Brain '07 (Osaka) <1>

0705brain01 本日より24日まで大阪グランキューブにて国際学会「Brain'07: 国際脳循環代謝学会」が開催されます。診療を休んでばかりいられないため、本日は日帰りで、また水曜日にも出席することにしました。今回はスウェーデン時代にお世話になったルンド大学のBo Siesjo教授が招待されており、脳研究の大御所連が一堂に会する「Meet the History」というセッションが水曜早朝からあり、とても楽しみです。
 本日はEducational Courseで、最近の実験的脳研究に関するレクチャーがあり、20年近く前の自分の研究で「積み残し」になっていた部分がすべて解明されていました。
(1) 糸付き塞栓子による中大脳動脈閉塞モデルで高体温が発生するメカニズム:当時は文献的考察に留まっていた
(2) 中大脳動脈そのものだけを先端がボール状に整形された塞栓子で閉塞する技術が開発された:当時は同様の塞栓子では前大脳動脈を閉塞してしまい肝心の中大脳動脈が閉塞されなかった
(3) 塞栓子を自家血凝結塊で作成しチューブで中大脳動脈に送り込んで塞栓するテクニックが紹介された:非常に臨床に近いシミュレーションですが、こんなことは夢想だにしませんでした
 このうち(1)、(2)はメンフィスのNowak教授から、また(3)はデトロイトのChopp教授からの発表でした。

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2007.05.13

プラビックス講演会

 抗血小板剤「プラビックス」が市場に出てまる1年が経過し、それを記念した講演会が昨日大手町のパレスホテルで開催されました。講演は長尾毅彦先生(東京都保健医療公社荏原病院総合脳卒中センター医長)、星野晴彦先生(慶應義塾大学神経内科講師)、植田敏浩先生(済生会中央病院血管内治療科医長)の3人で、大変有意義でした。
 特に、同じ神経内科でありながら「リスクが高ければ抗血小板剤は2剤併用を」という長尾先生と「効果をみて不十分ならより薬効のあるものに変更を」という星野先生の両者の対比が興味深く思えました。長尾先生に「ラクナ梗塞にはどの抗血小板剤を第一選択にしているか」という(ちょっと意地悪な)質問をしたところ、「プラビックスとプレタールを半々」とのお答えでした。実はプレタールには対象が日本人だけであるとはいえラクナ梗塞に対してエビデンスがあり、発売間もないプラビックスは(ラクナを含んだ)脳梗塞全体にはエビデンスがあるもののラクナそのものに対しては検討結果が出ておらず、小生もほぼ同様の選択をしていたため、うん・そうか、と納得いたしました。
 ところで、今日は休日当番医です。結構繁盛しております。

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2007.04.04

第104回日本内科学会総会

 大阪国際会議場(グランキューブ大阪)で3・4・5日に表記学会が開催され、本日は日帰りで参加してきました。日本医学会総会に重ねた開催のため、製薬会社や医療機器などのブースが(すでに会期が始まっているのに)準備中の状態で、内科学会がバカにされているかのような印象をうけました。(ここまで新幹線車内で記載)
 大阪は曇り空で肌寒く、帰りの新幹線でも周囲の天気が猫の目のようにどんどん変わる状態で、自宅に戻ると雨降りになっていました。

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2007.03.23

第32回日本脳卒中学会総会

Stroke2007 昨日・本日と福岡で開催された表記学会に参加してきました。とはいっても、2日も休診にするわけにはいかず、21日の評議員会と第1日目の昨日の参加にとどめ、昨夜遅くに東京へ戻っていました。
 t-PAによる脳梗塞急性期治療が一般化するにつれ、脳卒中治療に関する病院機能の評価(いわゆる脳卒中センター構想とはまた別の「脳卒中対応型病院」という表現も登場しました)が議論されるようになったのが大きな流れでしょうか。

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2006.11.25

第34回日本頭痛学会総会(2)

 先ほど、無事発表を終えました。negativeな反応もなく、ホッと一息。シンポジウムを二つ(薬物乱用頭痛・低脊髄圧症候群)聴講し、また一息ついた後(今一般演題が進行中です)ランチョンセミナーで学会が終わります。

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2006.11.24

第34回日本頭痛学会総会(1)

 今日・明日の外来をお休みして、いま、鳥取県米子市で開かれている表記学会に来ています。120題を越える演題があり、すべて口演というプログラムです。実は、明朝一番のセッションで発表を行います。それにそなえて、今日は早く床につきます。

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2006.11.12

江戸川医学会と認知症研修会

 ここしばらく学会・研究会続きです。本日は江戸川区医師会主催の江戸川医学会です。一例、症例報告を行いました。実は、その前に法事(先代院長の7回忌)があり、会場に駆けつけたのがギリギリとなり、次の演題の先生にご迷惑をかけてしまいました。ま、ともあれ発表自体は無事に済みました。
 さて、本日の医学会は3時から「かかりつけ医の認知症対応力向上研修」になり、さらに医学会の予定スケジュールの午後6時を越えて午後9時まで延々6時間近くになる研修会となりました。修了者には認定証が出るそうで、そのため出席/在席管理がうるさく、署名を最初・中盤・最後にすることになっており、間違えた欄に署名した先生はしっかり修正液で消されていました。メインの講師は順天堂江東区高齢者医療センター・メンタルクリニックの井関助教授(これまで2例当院の患者さんがお世話になっております)で、この目的のために作成されたDVD(プレゼンテーション+動画)を使っての講演となりました。聞くところによると、この研修会は都内で一番最初に行われたとかで、都の職員の方もオブザーバーとして来ておられました。逆に、こうした長時間に及ぶ研修会ではスピーカーとなられる先生も大変なことと察しました(井関先生は講演中立ったままでした)。件のDVDを配布したって誰も見ないでしょうし、講演と言う形にすれば少なくとも集まった人はポイントは記憶に残せます。DVDそのものも患者さんの面接(診断編は日本医科大学・北村先生、治療編は慈恵医大・繁田先生が出演)場面などは大変参考になりましたので別形式での配布なども考えていただければなお良いと思います。小生としては、いくつかキーとなる質問ができたことも大変有益でした。

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2006.11.11

第18回脳循環代謝学会総会

 今回は永田町のシェーンバッハ・サボー(砂防会館)にて北里大学神経内科の坂井教授を会長に標記総会が開催されました。小生は一昨日の評議員会(外来を終えて駆け付けました)の後、昨日の第一日はパスしましたが、本日は朝から参加してきました。以前の研究会だった頃からマニアックな会で、今回もなかなか楽しめました。
 また、終了後には大塚製薬が主催する「Fighting Vascular Events 東京」も東京プリンスホテルで開かれ、そちらにも参加してきました。こちらは講演も有益でしたがそればかりではなく頸動脈病変を有する患者さんの症例につき国内トップの先生たちに質問することができ、出席した甲斐がありました。懇親会の席上、以前お世話になった国立循環器病センターの峰松先生に「このあいだ別件を検索していたら先生のHPを見つけたよ」とのお言葉をいただきました。お褒めをいただくとつい調子に乗って更新に力が入ります。

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2006.10.30

東部脳神経外科フォーラム

 昨28日(土)は表記研究会(大塚製薬共催・もう第9回になります)に出かけてきました。神経内科領域ではほとんどお目にかかれない症例の提示もあり、いつも楽しんで参加しております。今回は一例当院からの患者さんがお世話になった東京警察病院の河野道宏先生からもご発表があり、懇親会でお話しすることができました。先生はご自分のHPをお持ちで、聴神経腫瘍のエキスパートです。今後もその筋の症例があるときにはご紹介させていただくつもりです。また、東部地域病院から順天堂浦安病院へ本年初めに移動された伊藤昌徳先生にも以前お世話になった患者さんのご相談をさせていただくことができました。
 神経内科だけのおつきあいではなかなかこなしきれない領域の患者さんたちが居られるため、こうした会合は非常に重要です。

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2006.09.16

獨協医大同窓会学術研究会

0609profmatsuoka 獨協医科大学循環器内科の松岡博昭先生(写真中央右)をお招きして「高血圧治療・最近の動向」と言うテーマでご講演を伺いました。座長の労をとられたのは城北診療所の須藤先生(第1期生、写真左)で、三共製薬の後援を得て浅草ビューホテルで開催されました。先生は高血圧治療の第一人者で、出版物や放送などで拝見していたものの直接ご講演を伺うのは初めてでした。昨年江戸川区医師会の講演会で慶応の猿田先生に同様のテーマでお話を伺っていますが、違う切り口でのお話で大変興味深く拝聴いたしました。また、ご講演の後、いくつかの疑問にも丁寧にお答えいただきました。
 さて、実は昨日も江戸川区医師会に所属している獨協医大出身者の集まりがありました。カメラを持参しながら、写真を撮って来るのを忘れ残念至極です。小生のVSRADと慢性頭痛トピックのご紹介と、田中寧先生(眼科)のプール熱に関するレクチャがありました。来年度の世話人は先輩にあたる1期生の方々にお願いすることが出来、やっと肩の荷が下りました。

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2006.08.27

Headache Clinical Seminar

0608hcs 当院の夏休みも終わり、本日は(株)エーザイが主催する「Headache Clinical Seminarスピーカーズプログラム」が丸の内My Plazaホールで開催されました。ここで配布されたのが獨協医大平田教授と神奈川歯大五十嵐助教授の慢性頭痛の模擬患者さんを診察するところなどを記録したDVDです(残念ながら非売品)。これを教材として今日集まったメンバーが地区で頭痛に興味を持つドクターにレクチャーを行い、日本の頭痛診療のレベル向上をはかる、と言うのがこの会の趣旨です。
 平田教授の症例はあたかも緊張型頭痛と診断しかねない症例、また五十嵐助教授の症例は後頭部にアロディニア(異痛症)をもちトリプタン剤が効かなかった症例でした。いずれも診断と対処に気をつけなければならない典型例で、こうした目的には大変有用な資料です。トリプタン剤を市販している各メーカーともいろいろな頭痛診療資材を用意していますが、これらを有効に利用しつつ片頭痛の患者さんに「頭痛はコントロールできる」ことをお伝えすることが頭痛専門医の役割なのです。

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2006.07.08

脳神経関連研究会2題

■SCD研究会(7月6日・市ヶ谷)
SCD(脊髄小脳変性症)にかかわる遺伝子情報・電磁刺激治療に関する発表がありました。かなり先端的な内容で、どうすると日常的な診療に役立つかわかりませんでした。来場していた日医大第二内科のスタッフによると、電磁刺激治療はすでに千駄木でも始まっており数人の患者さんを対象にしているとのことでした。懇親会で東大の辻教授が昨年TV放映された「1リットルの涙」について触れられ、監修にはかなり神経を使い「それに関わった医局員の涙は10リットルでした」とのことでした。
■脳卒中フォーラム(7月7日・新宿)
診療が長引き、メインの峰松先生(国立循環器病センター)の講演に間に合うのがやっとでした。脳梗塞急性期治療薬「rt-PA(商品名アルテプラーゼ)」の認可に関わる興味深いストーリーをうかがいました。発症3時間以内、初期CT変化がなく症状がある程度以下であれば安全に障害を軽減することが出来ること、とはいえきちんとした施設基準がない状態で使用することの危険性などを再認識しました。

どちらも神経内科(脳卒中フォーラムは脳神経外科も含まれる)の守備範囲ですが、出席者がまるで異なっているのは日本の神経内科の特徴です。

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2006.07.01

トリプタンが効かないとき

0607mcss Migraine Clinical Speaker's Seminar (MSCC:ファイザー主催・日本頭痛学会後援)の東日本ミーティングが品川プリンスホテルで開催されました。基調講演は慶応・鈴木則宏教授の「脳のサイエンス」でしたが、その後はいつものこうした会とは異なり、6題のテーマごとに別れて出席したドクター同士がディスカッションするワークショップとなりました。参加したのは表題の「トリプタンが効かないとき」でした。まとめ役の鈴木教授の他はなぜか脳神経外科の先生たちが多く、活発な討論が交わされました。なかにはご自身片頭痛をおもちのドクターもおられ、いろいろと有益なエピソードも伺うことが出来ました。最後に全体でのディスカッション内容の発表があり、ご指名を受けてプレゼンを行いました。通常の講演会ではなかなか得られない経験で、明日からの頭痛診療に役立ちそうです。

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2006.05.20

ルンドとマルメで大忙し

 成田からコペンハーゲンに到着し、レンタカー(今回はチェコ製のシュコダ)を借りると、オーレスンド橋を渡り、スウェーデンへ入国しルンドのホテルへチェックインしました。いつもは簡単に予約の取れる通常のホテルが今回に限ってどこも「full booked」で、ルンド大学病院内にある「Patient Hotellet」にしました(ここは普通の旅行者は泊まることができません)。
 早速18日の夜はカミさんがお世話になったマルメ歯科大学のBratthal教授ご夫妻(奥様が歯周病学教授・ご主人は歯科衛生学元教授)のご招待を受けました。19日は朝から自分が所属していたルンド大学実験脳研究所(現在はワレンベルグ神経科学センターの一部門)へ赴きました。Wieloch教授は米国へ出張中ですが、研究員の方々と討論会が開かれ、席上若い研究員から「あのMCAO(中大脳動脈閉塞)モデルのバイブルとなっている論文の執筆者です」と紹介されたのにはちょっと照れました。お昼には再びマルメに移動し、マルメ歯科大学歯周病学科でフランスの臨床医とカミさんを交えたランチョンミーティングが開かれました。夜には実験脳研究所を勇退されたSmith元助教授にお招きを受けました。
 ところで、さすがにPatient Hotelletではネット接続サービスなどはありません。しかし、Vodafoneの携帯電話を使い、GSMでなく3G方式で接続すると、日本国内と同様にパケット通信が可能でした(設定は一発では行かずBluetoothの再認証と手動での3G接続が必要でした)。日本からのメールをとると、ほとんどがジャンクメールなのですが患者さんと業者さんからの連絡が1通ずつあり、やはりネットに繋げられることの重要性を感じました。通常のホテルが一杯だったのはやはり理由がありました。ルンド大学の4年に一度開かれる大学祭(カーニバル)が開かれていたのです。

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2006.01.29

今月の勉強会

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 これまで忙しさにかまけて書き損なっていましたが、今月出席した勉強会(講演会)は以下の通りです。
■新都心頭痛セミナー(17日:新宿センチュリーハイアット)北里大学の坂井教授による「頭痛診療ガイドライン」の解説が頭痛学会HPをそのままプレゼンに用いる手法でした。対象のドクターが主として西東京中心のみだったのはちょっともったいなかったかも。城東地区にも同様のイベントが欲しいですね。
■睡眠時無呼吸症候群(SAS)における新血管イベントの発症機序(25日:江戸川区医師会内科系臨床研究会)当日書記が無断欠席。山上先生のご指名で小生がまとめを書きます。昭和大学第一内科・美濃口講師のご講演は非常に明快でした。「閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の53%にメタボリックシンドロームが合併する」「SASがあると高血圧発症が3倍増える」「OSASを放置すると30%が心血管イベントを発症する」「OSASは凝固系を活性化し脳梗塞イベントを起こしやすくする」などの情報はショッキングでした。
■Scientific Symposium(28日:台場グランパシフィックメリディアン)パーキンソン病治療薬のビ・シフロール(プラミペキソール)を販売するべーリンガーの主催で二人の高名な演者を海外から招き、全国から500人以上のドクターを集め盛会でした。パーキンソン病に生じる精神系異常(うつ・認知症)などの話題は治療法の選択・治験の情報をはじめとして勉強になりました。

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2005.12.10

老年精神医学会専門医研修会

 日本老年精神医学会が第1回目の専門医研修会を都内・虎ノ門のニッショーホールで開催しました。この学会は主として認知症の治療・研究のための学会で、かつて医局長をしていた時代、当時の主任教授だった赫先生(現・日本医科大学理事長)が会長をされたことがあります(いまでもその時のスタッフ名札あります)。さて、この学会は専門医の認定期間が5年間で、更新するためにはその間50点の研修ポイントを獲得しなければなりませんが、学会発表や論文掲載がない場合、毎年の学会参加だけでは10点ずつしか稼げないため都合で学会参加がかなわなかったケースに対応するための研修会です。きょうは親戚の法事があり、そのあとニッショーホールまで出むきました。会場のキャパシティに比し参加者は少なめで、ちょっと到着が遅れましたが無事入場出来ました。平井俊策先生・長谷川和夫先生(認知症スケールのHDS-Rを作った大家です)・斎藤雅彦先生のご講演でみっちり勉強しましたが、特に長谷川先生の「認知症の患者さんを診るのには、EBMに代表される科学的な面(evidence-based approach)からだけでなく、患者さんの内面世界を見つめるnarrative-based approachが必要である。認知症の患者さんは感情面は保たれているのに、記憶・認知が障害されたことによって現時点:『いま』はわかるがちょっと前も含めた『過去』と『未来』がわからないため非常な不安があり、これがパニック状態などの社会的不適合を起こす原因になる」というご説明は含蓄があり、非常に共鳴しました。
 さて、今日は先に記した赫先生の他、獨協医大在学中にお世話になった大森先生(獨協医大元学長、精神神経科)などの錚々たる方々がフロアにいらしておられました。専門領域以外の講演会もためになりますが、こうした専門領域の研修も(10月にあった国際頭痛学会も含めて)知識のブラッシュアップに役立ちます。同様の会が新年早々にも大阪で開催されます。さすがにそちらへの出席は無理かなあ。

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2005.11.17

JELIS研究、公表さる

 13日から16日までテキサス州ダラスで開催されていたアメリカ心臓病学会学術集会(AHA Scientific Session 2005)で、当院も参加したJELIS研究の成果が発表されました。これは昨日の朝日新聞にも「魚の油、心臓病予防に効果」として掲載されていました。「魚の油」と言われるのは、いわゆるEPA製剤(商品名エパデール)であり、スタチン剤で治療をはじめる高脂血症の患者さんたちに無作為にEPA製剤ありの群となしの群を割り付け、はたして心血管系合併症をどの程度生じるかを検討したものです。結果的に、EPA製剤投与群は冠動脈イベントを19%抑制し、「効果あり」というエビデンスを獲得したわけです。18,645症例のうち何例かが当院からのものだったわけです。日本発の大規模臨床試験がこうして公表されていくのはなかなか気分がいいですね。なお、北総病院の内科が参加していたMEGA研究も同じ集会で発表されました。
 この当時、エパデールはちょっと大きめのカプセルで患者さんたちからは「飲みにくい」「噛み砕くと魚の臭いがする」などとあまり評判は良くありませんでした。現在、剤形はイクラよりちょっと小さめのミニカプセルがアルミ包装の中にザラザラ入ったものに改良され、かなり服用しやすくなっています。それより以前から動物実験などでデータを出していた薬剤だけに親しみがあり、また化学合成由来でなく原料が魚のため安全であり、結構数多く処方しています。こうした研究で「処方の裏付け」が確固たるものになってゆくのはうれしいものです。

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2005.10.29

江戸川獨協の会

0510dokkyo 江戸川区医師会会員のうち、獨協医大出身者を集めて初会合を開きました。獨協医大ができてから30年以上になり、卒業生も増えましたが、江戸川区医師会員、もしくは江戸川区の医療機関に勤務中の方々は今回サーチしたところ11人でした。本日集まれたのはそのうち9人、なかには委員会でしょっちゅう顔を合わせている先生もいますが、今回初対面の先生たちや、もしくはご卒業以来久々という先輩もおられました。話題は学生時代のふるさとである壬生町の話(食べ物屋さんのご主人がどうなった、とか)や卒業後どうしていたか、などで花が咲きました。また、電子カルテどうするの、とか血圧が高いだけでアスピリンのませているグループがあるけどそれってどうよ、などの真面目な話題も飛び出し、和やかななかにも有意義な会となりました。おかげさまでまた来年も続けることになりました。ご協力・ご協賛いただいたファイザー(株)の皆様、ありがとうございました。


0510stroke その会に先立ち、都内の経団連ホールで「フリーラジカルと脳疾患」という学術集会が開かれました。脳血管障害の急性期に使用するフリーラジカル消去剤「エダラボン(商品名ラジカット)」にかかわる研究発表会です。メカニズム的に共通部分がある急性心筋梗塞の際に使用した検討や、頸動脈内膜剥離術後における脳保護効果の検討などのほか、エダラボンの臨床報告がありました。総じて、「ふれこみほどには万能ではないが、ラクナ梗塞には有意な改善が得られる」という結論になりそうです。このうち、熊本市民病院・橋本洋一郎先生のご発表では現在の脳梗塞治療法をサッカー日本代表になぞらえ、血管内治療とrt-PAをFWに、そしてエダラボンをDFにたとえておられました。いつもながらお見事なプレゼンテーションでした。

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2005.10.23

高血圧治療最前線「ARBシンポジウム」

 昨10月22日、ノバルティスファーマ(株)主催の表記講演会がお茶の水・山の上ホテルで開催されました。今回は「老年者の高血圧治療」について話すように、とのお誘いがあり、指定された20分ではとてもすべてを語りきれるテーマではないため、ともかく専門の脳血管障害を有する老年者の血圧治療について講演してきました。
 座長は東京女子医大東医療センター・内科の大塚邦明教授で、「今日は時間を気にせずゆっくり進めましょうね」というお声のもと、ほかの3人の演者の先生方(足立区城北診療所:須藤先生、葛飾区あさの金町クリニック:浅野先生、足立区山一ビル内科クリニック:有野先生)ともども50人近く集まられた城東地区のドクターの前で講演し、ディスカッションしてきました。
 このうち浅野先生はメタボリック・シンドロームについて、有野先生は心不全を有する高血圧治療についてのご講演で、興味深く拝聴いたしました。また、須藤先生は獨協医大の1年先輩であり、現在大塚先生主導で進行中の課程血圧測定におけるM/E比についての地域臨床研究の中間発表でした。現在50数例に対する検討でしたがなかなか有用なデータが揃いつつあり、今後、目標の200例に達するのが待ち遠しい研究と言えます。

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2005.10.11

国際頭痛学会IHC2005(4)

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 これまで、片頭痛の起こるメカニズムは「cortical spreading depression(以下SD)」という、実験的にはKClを脳表に滴下したときに生じる脱分極(電気刺激反応)のモデルが適合するのでは、という仮説がたてられていました。現在、この仮説が仮説でなく、同様の電気反応が実際のヒトの脳でMRIやPETなどを用いて観測されるにいたり、片頭痛研究においてこれまで主として脳虚血レベル(反復的cortical SDが脳保護作用を有する、というメカニズム)で用いられてきたcortical SDが片頭痛のメカニズム研究に取り入れられるようになってきました。そうした観点から、今回の学会のひとつのメインである、脳虚血研究の大家:Michael Moskowitz教授(アメリカ)の発表は非常に重要でした。発表後のディスカッションもFerrari教授(イタリア)や、Olssen教授(デンマーク)などと丁々発止の内容で白熱していました。
0510IHC9 そうした流れの中で、一般演題でしたが興味を引かれたのがKevin Brennan先生の講演で、cortical SDが発生する様を画像記録しデジタル処理を行い脳表血管が拡張する様子をムービーで紹介していました。「発作性の脳表血管拡張」、すなわち片頭痛の発症機序が今後こうした技術などにより明確に解明されてゆくことになるものと思われます。
 今回のこのセッションへの参加者は昨日の初日と異なり、日本人の数が減り外国からの参加者が大半でした。こうした研究は日本国内では脳虚血研究者の方がまだ主流だということなのでしょう。実は、僕も脳虚血研究からこうした領域がわかるわけで、偶然の産物なのです。

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2005.10.09

国際頭痛学会IHC2005(2)

0510IHC1 京都で朝を迎え、いざ、地下鉄を乗り継いで国際会館へ。午前中の教育セッションの後、午後から改めて開会式となりました。会長の北里大学坂井教授の挨拶の後、厚生労働大臣・京都府知事・京都市長(どれも代読ですが)などの挨拶があり、頭痛に関する「京都同意書」なども発表されました。薬理学のセッションはちょっと退屈でしたが、その後のセッションではとうとう「頭痛最中の機能的PET画像」まで紹介され、「とうとうここまで来たか」という印象を深めました。
0510IHC2 本日は初日のため、「Welcome reception」がありました。わざわざ会場を京都に選んだだけあり、井上流舞踊の井上八千代さんが会場池の中に設えられた舞台で「猩々」を踊り、また鼓とシンセサイザーのコラボレーション、100発近くの花火など、来場者(どう考えても日中会場に居た人数より多い)をうならせました。ふと気づくと、スグ脇に会長の坂井先生ご夫妻がおられました。どうもアレンジは同席していたなかにし礼さんらしく、ひととおりのアトラクションが終わると坂井先生と一言二言かわして席を立たれました。さすが!ですね。また、フィレステーキ、ホタテ貝の姿焼きとともにサービスされた焼きサンマは坂井先生の奥様のアイディアだそうです。ポン酢和えの大根おろしがgoodでした。
 明日からの一般演題のセッションが楽しみです。ちなみに、今回宿泊のウエスティン都ホテルでは1.8Mbpsでブロードバンド(?)接続可能でした。

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2005.10.08

国際頭痛学会IHC2005(1)

 明日から京都にて国際頭痛学会が開催されます。専門医の一人として参加してきます。もしホテルでネットが通じるようであればトピックをアップロードしようと思っております。それでは、行ってまいります。

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2005.07.09

片頭痛スクリーナー

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 本日は勉強会が二つありました。ひとつは以前から参加している「城東地区脳神経外科懇話会」です。今回、中心となっていらした東部地域病院の伊藤昌徳先生が順天堂浦安病院へ移動される事が明かされました。少し距離が遠くなりますがこれからもよろしくお願いいたします。
 二つめは、「地域頭痛医療推進プログラム(主催:ファイザー製薬、後援:日本頭痛学会)」でした。なかなかよく練られたセッションが続き、5時間という長丁場でしたが為になりました。ここで発表されたのが表記の「片頭痛スクリーナー」です。4つの設問で片頭痛の可能性を効果的にスクリーニングします。当院ではこれまでADITUSの質問紙を頭痛の初診の方に記入してもらっていましたが、この4項目で済めば患者さんの負担は確かに少なくて済みます。また、今日のサプライズは研修医時代日本医科大学第一病院でお世話になった福内明子先生にお会いできたことです。先生は元慶応大学神経内科教授の福内先生の奥様で、かつては日本医科大学麻酔科に在籍しておられました。休憩時間の一コマ、昔話に花が咲きました。秋の国際頭痛学会へのお誘いも受けてしまいました。カミさんも連れて出席いたします。

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2005.06.18

老年精神医学会

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院長は老年精神医学会の専門医です。今年の総会は、日本老年学会と共同開催で、ほか老年関連の学会ともまとめられたかたちで東京フォーラムで開催されました。やはり規模はたいへんなものでした。時間の関係で十分な参加ではありませんでしたが、懐かしい出会いもありました。

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2005.03.19

Stroke Rehabiitation Forum

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 今月は委員会だけでなく勉強会の多い月でした。今日は第1回目にもかかわらず150人の参加者があった、大塚製薬がバックアップした「Stroke Rehabiitation Forum in Tokyo」でした。脳血管性うつ病と、脳卒中リハビリテーションについて2題の演題がありました。その二つの演題の座長をされたのが(昨年江戸川区頭痛けんこうフォーラムでお話しいただいた)慶応神経内科の鈴木教授と、杏林脳神経外科の塩川教授でした。お二人とはちょうど同時期にスウェーデン・ルンド大学で留学中だったため、講演会後の意見交換会でお話がはずみました。さっそく、記念写真をアップさせていただきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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2005.01.29

SCU '05 Meeting

 日本医科大学第二内科主催の表記講演会が東京・水道橋の東京ドームホテルで開催されました。タイトルの「SCU」は、Sendagi Conference of Update Neuroscienceを意味しますが、これはもちろんStroke Care Unit(脳卒中救命室)の意味を含んでいます。
 これまでなかなか実現しなかった都内の大学病院で初めてのSCUがこの5月に千駄木の日本医科大学付属病院で開設されることがこの席上、公式に発表されました。今回の講演会のメインスピーカーは、以前お世話になったSCUの草分け、国立循環器病センター名誉総長の山口先生でした。
 思えば、日本医科大学にSCUを実現するため1998年9月に国立循環器病センターに2ヶ月の研修に赴き、同行した駒場医員(現講師)とともに千駄木に先駆けて印旛・付属千葉北総病院で脳神経外科の小林助教授(現教授)のご協力を得て神経内科・脳神経外科が連動して脳卒中急性期の診療に当たるSCUを2000年に立ち上げ、「本丸」たる千駄木のSCUを夢見ていたのがつい昨日のことのように思い出されます。
 山口先生は懇親会の冒頭で「関西の患者さんたちにもし東京で脳卒中になったらどこに行けばいい?と聞かれてこれまではなんとも答えられなかった、これからは胸を張って日本医科大学へ行け、と言える」とおっしゃられました。現在では直接の関与はできないものの、これからも周囲からのバックアップは続けてゆきたいと思っています。

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2004.11.21

J-PADOC中間報告会

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 品川から帰ってきました。
 新高輪プリンスホテルで開かれた表記の会に出席してきました。まとめ役の山口先生(国立循環器病センター名誉総長)にも、また演者の長谷川先生(同内科脳血管部門医長)にもご挨拶できました。
 この研究は、ACE阻害剤という種類の降圧剤を脳血管障害慢性期の患者さんに使用していかなる再発予防効果があるかを確かめるためのもので、血圧を下げるのが不十分な場合に昔からある降圧利尿剤を加える、というところがミソとなっています。この、降圧利尿剤というのがくせ者で、心不全などのれっきとした「利尿が必要な状態」がない場合はあまり使われなくなっていたのです。これが引っ張り出されるようになったのにはワケがあり、海外を含んだ大規模臨床試験で「(カルシウム拮抗剤やACE阻害剤・アンギオテンシン変換酵素阻害剤などで)降圧不十分だった場合に少量の利尿剤を加えると効果あり」との結果が続いたため、最近の脳卒中・循環器病がらみのテーマになっているのです。
 利尿剤をどう選ぶか、というのも問題で、とりあえず解析の済んだ分での使用状況を質問したところ、6割が「通常量の1/2のフルイトラン」であり、残りが「ナトリックス」であった、とのことでした。実は、2日前にあったアンギオテンシンII受容体拮抗剤(ARB)がらみの講演会でお話をされた三井記念病院の山門先生にお尋ねしたところ、「私はナトリックスのみですね、コントロールがうんと悪い場合にはアルドメットまで使いますが、フルイトランは糖尿病惹起の可能性があり、全く使っておりません」とのことでした。この中間報告会では九州大学名誉教授の藤島先生の「フルイトランも半量であれば糖尿病を起こす恐れはないはず」とのコメントがありました。ともあれ、3月がエントリーの締め切りです。当院ではこのほか「REACH resistry」というプログラムも進行中ですが、患者さんの状態によってはこうした研究の対象になっていただくことをお願いする場合があります。けっして患者さんの不利益になることではなく、どうかそうした場合にはちょっとお時間をかけてご説明いたしますのでおつきあい下さい。
 ところで、長谷川先生から「HP、時々見てますよ」とのこと。ご愛読ありがとうございます。よろしければつっこみも大歓迎です。きっと今日は山口先生ともども、大阪から日帰りだったのでしょうね。お疲れ様です。

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2004.10.16

産業医研修会

 新宿がよいの3日目は、東京医大医師会主催の産業医研修会。開始時刻が12時50分からだというのに、診療が終わったのは1時30分。小岩駅までのバスをつかまえようと歩いていると、自動車に乗った患者さんに声をかけられ、駅まで送って頂いてしまいました。食事を駅のスタンドで済ませ、電車に飛び乗り、会場の東京医大病院に着いたのが2時40分。すでに5つあるセッションのうち2つ目の終わり際でした。
 こちらのプログラムはよその産業医研修会(公衆衛生関連の粉塵測定などの項目や事業所管理などのあまり面白くないことばかりが普通)と異なり、通常の臨床科教授の疾患に関わる「(医師にとって)普通の」講義が組まれているため、退屈せずに新知識の吸収ができます。おかげさまで翌日の診療から役立つ知識が得られました(トリビアじゃないです)。
 残念ながら4つ目のセッションからは公衆衛生がらみのものになってしまい、こうして内職で記事書きなんかし始めてしまいました。
 なお、東京医大の講堂ではFOMAの電波が通りにくくなっていますが、椅子の金属に電話を持った手を接触させておけばきちんとネット接続ができました。

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Tokyo Ischemic Stroke Workshop

15日(金)は、2日続きで新宿の京王プラザへ。会は大変素晴らしい内容でしたが、増えた人数に用意した食事が追いついておらず、ちょっと寂しい懇親会でした。来年に期待!
 ところで、16日(土)もまた新宿です。今度は東京医大の産業医研修会。頑張らなくちゃ。
 おっと、給料計算も始めなければ。秘書さんが欲しいです。もしくは、有能で、かつ整理整頓が大好きな(二人目の)奥さん(ちょっと無理?)。

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2004.09.24

脳循環代謝学会総会

大宮で開かれている脳循環代謝学会総会(会長:埼玉医大島津教授)に出席してきました。昨日の評議員会と今日の一般演題のための日帰り2連発はちょっと大変でした。詳細は医院HPにて書こうと思っていましたが結局忙しさにかまけて書けませんでした。

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