2014.04.06

「医療者・研究者を動かすインセンティブプレゼンテーション」を読んで

1404_2 OsiriXを日本の医療に持ち込んだ第一人者、あるいは3Dプリンタを用いた外科手術シミュレーションの開発者などとして有名な神戸大学・杉本真樹先生の最新著作。すでに手許に届きながらもさる宿題のためページを開くのが遅れてしまいましたが、ようやく読了いたしました。このテーマでの先生のプレゼンを一度拝聴していることもあり、流れるようにイメージと文章が吸収できました。「最初に疑問を投げかけて」プレゼンを始めた方が良い、「Power Point death」に陥るな(プレゼンソフトの機能を目一杯使って凝りすぎてはいけない)、「論文のスライド化」を避けるべきだ、「聴衆と一体になれるよう」自分の立ち位置・表現方法を改めよ、プレゼンが終わってからも聴衆とコンタクトを取れるように配慮すべき.....総てのコマンドは前向きで、だから世間も彼の主張をどんどん受け入れるようになっていったのがよく理解できました。
 本書を購入すると視聴できるムービーが書籍内に案内されています。本書の重要ポイントをご自身でプレゼンしておられます。読んでからこれを見るとさらに理解が深まります。残念なのはメディアがWMVであったこと。本来Macintosh使いである杉本先生なら何故Quick Timeムービーも仕込んでくれなかったか、と悔やまれてなりません。
 杉本先生にインスパイアされ、これからも自分のプレゼンを磨いてゆこうとは思いますが、まだまだ先は遠いようです。

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2011.10.07

Steve Jobsに捧ぐ

 10月6日、Steve Jobs氏の逝去が伝えられました。‎
 1988年にMacintoshを先輩の稲村先生(故人)に教わり、翌年留学中のスウェーデンまでカミさんにモスクワ経由(到着遅延のためロビーで1泊)のエアロフロート機でSEを持ち込んでもらって以来、Macのない生活が考えられない自分にとって大きな衝撃です。5日の昼休みに、カミさんが何気なくノーベル賞について「このような私たちの生活にあまり関係のない研究をしている人にあげるよりはジョブズさんにあげられないかしら」と言った言葉に何故か涙があふれ「ありがとう、その言葉」としか答えられませんでした。逝去のニュースが届いていなくても二人でお見送りをしていたのかも知れません。
 ご冥福をお祈りいたします。ありがとう、Steve。

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2011.04.28

カミさんがiPhone4(白)を買ってきました

 長らく発売開始が延期されていたiPhone4(白)が発売されました。これまでバッテリ残量があっという間になくなってしまうなどのトラブルを我慢していたiPhone3GSユーザーのカミさんは早速購入に出撃しました。行き先を相談され、ネット情報からソフトバンク表参道旗艦店を勧めました。目論見はあたり、午後2時頃に待ち時間なしで購入できたそうです。1時間は待つつもりで出かけていたカミさんは拍子抜けしておりました。いま、持ち帰ってきたiPhone4(白)は、Macに繋がれ、これまでの3GSのデータや設定を転送中です。さすがにこればかりは「あっという間に」は済みません(笑)。

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2010.09.24

Quick Silverが復活しました

 昨年7月に書いたとおり、診療室のメインPCだったPower Macintosh G4 (Quick Silver)は引退していたのですが、「どうも壊れ方が納得いかない」状態でした。なぜそうかというと、(1)ちゃんと起動音がしていったんは立ち上がる、(2)なんらかの重い操作をしているとフリーズする、(3)その後部品取りのため外したパラレルATAのハードディスクが壊れていた、などの問題があったからです。そこで、こちらに書いたような顛末でいろいろいじった結果、無事復活できました。
 さて、お気づきの方も居られるかも知れませんが、古いG4で構築したこのシステム、最新のSnow Leopardではありません。10.5.8Leopard、つまり、レセプトオンライン請求の機材リミットに納まっています。次のステップはオンライン請求の端末への挑戦です。ちゃんとJavaのアップデートは止めておきました。
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9月26日追記:実はこの顛末、当ブログにアップしてあったのですがやたら長文になってしまい、また内容があまりにマニアックだったので別サイトへ転居させました(苦笑)。

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2010.08.29

iPadとiPhoneがファイルメーカークライアントになる!

Icon_fm_go
 iPhone登場以来、いままで長いこと待っていた「ファイルメーカーPro」のクライアントアプリケーション「FileMaker Go」がとうとう発売されました。iPhone用が2,300円、iPad用が4,600円と決して安くはありませんが、当院の(処方箋を含む)文書システムの一角とできそうなことを考えると高価とは言えません。早速インストールしたところ、院内のLAN(有線/無線)に建ててあるファイルメーカーProサーバ(7)のファイルをあっさり開くことが出来、閲覧・入力ともスムーズに出来ました。
 ということは、患者さんへの質問紙による問診もiPadから可能となるわけで、今後院内文書の大幅なイノベーションができるのではないかと考えられます。とはいえ、そう言う場合にはiPad用にファイルを作らなければいけないわけで、暇と根性が必要です。どちらかというと往診用に3G経由でiPhoneから処方内容の確認、というぐらいが当面の使用範囲ということになりそうです(結論はちょっとしょぼくなってスミマセン)。

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2010.08.12

大塚製薬のMR仕様iPad登場

1008ipadotsuka 以前のエントリーで書いた、「大塚製薬のiPad」のお披露目を当院担当のMR(医療情報担当者)さんにしていただきました(といっても、先週の話です、オフィシャルな発表はこちら)。当初の予想では、これまでMRさんたちが持ち歩いていたPCに入っているPower PointのプレゼンテーションをKeynoteファイルに変換して実装するのかな、と考えていたのですが、実際にはPDFファイルをiBooksから閲覧する形式となりました。PDF内で貼り付けられているムービーはそのまま再生が可能です。その他、独立したムービーファイルの閲覧にはGoodReaderが用いられているなど、なかなかしっかり設定されているように感じました。わざわざ講習会も開いてからMRさんたちへ引き渡されたそうで、国内1,300台のiPadによるMR活動が始まります。とはいえ、現状では「先生以外のドクターはiPadで地図を見せたりする方が喜ぶんですよ」ということらしいですが。

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2010.06.20

夏になるとまた始まる....

 昨年初めにハードディスクが昇天した診療室サーバが何を思ったか、今度は外付けハードディスクを認識しなくなりました。気づいたのは土曜の診察が終わってから。現象としては外付けハードディスクが「カラン、カラン」と音を立て、他の端末から接続できなくなっている、という状況でした(新品なのに!)。
 何はともあれ、秋葉原までハードディスクの調達に出向き、入れ替えてみたものの結局認識されず、「ひょっとしたら」と思って他の外付けハードディスクをつないでみたところこれもダメ。つまり、PCそのものが外付けデバイスを認識できなくなったものと判断しました。機体はもう10年以上を経過したPower Mac G4 Qubeであり、そろそろ交代の頃合いかということで、本日改めて秋葉原で中古のMac miniを買い込んできました。古い機体(Power PC G4モデル)である理由はメインのソフトウエア(ファイルメーカーサーバ 7)が新しいOSでは対応できないためで、発売されたばかりの最新型を導入できなかったことはまあ、仕方ない、ということです。音を立てていたもとのハードディスクはちゃんと健在で、そちらに取ってあったフルバックアップから書き戻しを行い、夕刻には稼動状態に持ち込みました。
 昨日のオランダ戦は復旧作業を行いながらのテレビ観戦となり、残念な結果となりましたが、以前までの日本代表とは一味違う動きでデンマーク戦が楽しみです。地区予選でのスウェーデンの仇を取って欲しい!さて、今は何をしているかというと、医師会夜急診の準夜なのです。ご来院の患者さんは少なめです。市川で新型インフルエンザによる学級閉鎖もあったそうですが、今のところこの辺りは平穏、ということです。
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 仕事を終えて帰宅するとカミさんが観ていたのがイタリア-ニュージーランド戦。力が入って最後まで観戦してしまいました。カミさん曰く、「サッカーのおかげで寝不足になってしまう!」...暴言ですが、まさにそのたうり。困ったものです。

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2010.06.11

MR活動にiPadが導入されます

 また、iPadネタです。昨日、院内でファイザーの新製品「リリカ」の商品説明を受けました。これは帯状疱疹後神経痛のための薬剤なのですが、女子医大の清水先生あたりが片頭痛に使い始めるような気がします。それはともかく、このプレゼンテーションに使われたのがiPadでした。画面は小さいものの、鮮明な表示で普通にMRさんが持ってくるくそ大きなPCよりずっとスマートでした。個人で購入したものだそうですが、会社の上層部から「どんなだい?」との問い合わせもあったそうです。
 一昨日、長尾先生に聞いた話では大塚製薬が1,000台を超えるiPadを全国のMRさんたちのために用意しているとのこと。こちらでもiPadで「世界が変わる」のでしょうか。

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2010.06.07

iPadを1週間使ってみました

 いま評判のiPad、発売された28日(金)にはWi-Fi版(自分用)が届き、翌29日(土)夕刻には銀座のApple StoreでWi-Fi+3G版(カミさん用)を購入することができました。設定から使い始められるまでにはそれぞれ結構時間がかかりました。まあ、これにはビデオの転送など容量の点で仕方ない面もあり、またLAN接続でMacAdress制限をかけているため、普通の人がサラサラ使うのとは多少異なる面があるかもしれません。
 使ってみての感想は「ネットを見るのはそこそこ速いし、寝床やトイレで見るのには適している」「老眼なのでiPhoneよりは圧倒的に楽!」「お年寄りにはセットアップしたものを渡せば喜ばれるかも」「メールはMacかiPhoneで充分」「普段の持ち歩きには不適」「出かける時に持ち出すアイテムとしてはAirとどっちかと言われるとケースバイケース」といったところでしょうか。
 「i文庫」はPDFも見られるので古い論文を入れておくにも便利です。PDFだとページめくりがちょっと遅め。早く標準のiBooksでPDFを見られるようになることが重要かと思います。また、Keynoteで既存の(Macintoshで作成した)プレゼン文書を開くといくつかの画像が表示できなくなっていました。「何のフォーマット」かをまだきちんと検証していないので何とも言えませんが、そのままiPadに移して出かけてリハーサルなしでプレゼンをする、などということは不可能です。
 iPadにファイルメーカーProのクライアントソフトが出来てくれれば、院内業務の一部に組み込むことが可能となります。さらに、大手ベンダーが対応すれば、病院などの大きなシステムにWi-Fiモデルが活躍する可能性はかなり高いと言えますね。OsiriXも試したいところですが、月末のレセプト処理なども重なりまだまだ未検討です。もう少し使い込んだらまた報告することにいたします。
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 追伸:レセプトのオンライン請求がMacintoshでも可能となったのですが、当院で試そうとしたところ、なんと対応OSが10.5(Leopard)までということで当院の現役Macはすべて10.6(Snow Leopard)だったため、回線が接続できたものの暗号鍵での認証ではじかれてしまいました。そのうえ、10.5でも最新のJavaが入ると同様の事態が生じるとのこと。これでは使い物になりません。こちらも状況が(たぶん退役したPowerBook13'の再登場?)改善したらご報告いたします。

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2010.01.28

iPad、熱烈歓迎!

0101ipad_2 発表されてから1日近くたち、リアクションとしては遅くなってしまいましたが、出ましたね、iPad。2007年の1月(iPhone初登場の時)にこんな記事と写真でタッチスクリーンMacを夢見て「MacPad」なんて書いていたのが夢みたいです。3年越しの夢が(ちょっと細部が違いますが)かなった感じです。3月発売のWi-Fi型でもいいし、6月以降となる3G型まで待つという手もあるし、「すぐに買えない」状況でじらされるのはいつものAppleのやり方なので慣れてはいるのですが、とにかく早く触ってみたいですね。これ1台でプレゼンもできるようなので、講演会で喋るのにも使えそうです。

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