「医療者・研究者を動かすインセンティブプレゼンテーション」を読んで
OsiriXを日本の医療に持ち込んだ第一人者、あるいは3Dプリンタを用いた外科手術シミュレーションの開発者などとして有名な神戸大学・杉本真樹先生の最新著作。すでに手許に届きながらもさる宿題のためページを開くのが遅れてしまいましたが、ようやく読了いたしました。このテーマでの先生のプレゼンを一度拝聴していることもあり、流れるようにイメージと文章が吸収できました。「最初に疑問を投げかけて」プレゼンを始めた方が良い、「Power Point death」に陥るな(プレゼンソフトの機能を目一杯使って凝りすぎてはいけない)、「論文のスライド化」を避けるべきだ、「聴衆と一体になれるよう」自分の立ち位置・表現方法を改めよ、プレゼンが終わってからも聴衆とコンタクトを取れるように配慮すべき.....総てのコマンドは前向きで、だから世間も彼の主張をどんどん受け入れるようになっていったのがよく理解できました。
本書を購入すると視聴できるムービーが書籍内に案内されています。本書の重要ポイントをご自身でプレゼンしておられます。読んでからこれを見るとさらに理解が深まります。残念なのはメディアがWMVであったこと。本来Macintosh使いである杉本先生なら何故Quick Timeムービーも仕込んでくれなかったか、と悔やまれてなりません。
杉本先生にインスパイアされ、これからも自分のプレゼンを磨いてゆこうとは思いますが、まだまだ先は遠いようです。
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