第23回江戸川医学会
11月15日(日)、江戸川区医師会主催の第23回江戸川医学会にて、江戸川区内の中学生10,000人を対象にした歯周病に関するフィールドワークについて2演題発表させていただきました。1題目は「中学生の歯肉炎におけるアンケート調査と健診結果の比較:平成19〜23年度結果の総括」、2題目は「中学生における歯肉炎と頭痛性疾患の関連:質問紙法調査と健診結果から」でした。
特に、1題目は平成19年から5年をかけて江戸川区中の中学校を廻り校長先生や養護の先生方にご説明をし、実施校数を地道に増やして26校・12,694名の調査を行ったものです。歯周病学会では3回にわたり途中経過を報告していましたが、総決算として調査対象だった地元江戸川区を選びました。この調査の実現に関しては多田区長のご支援もいただき、調査結果に基づいた歯科衛生指導も多くの中学校でさせていただき、結果的に年々中学生における歯肉炎の減少という願ってもない結果に結びつけることができました。
2題目の演題は22年度に行った予備的調査で用いた「スクリーナーを用いた慢性頭痛疾患判別」について日本頭痛学会で発表し、調査の妥当性の確認をいただきました。翌23年に全数調査を行い、慢性頭痛の有病理が総数の48.6%にのぼったこと、片頭痛が14%にのぼり、他の頭痛に比し歯肉炎をもつ割合が有意に高かったことを報告いたしました。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント