2014年12月 9日 (火)

第7回日本健康医療学会大会

1412 12月6日、ご招待を受けてシンポジストの一人として参加してまいりました。この健康医療学会は医師・歯科医師のみならず、医生物学の基礎研究者、また、薬剤師、管理栄養士・看護師・理学療法士・健保組合関係者などの集まりで、患者指導などにつき各方面からディスカッションがなされておりました。私の参加したシンポジウムは「医科・歯科・薬科の合同作戦で糖尿病の早期発見を」というテーマでした。みやび歯科では主人の目々澤醫院の糖尿病患者さんを歯周病チェックさせてもらい、糖尿病重症度の指標であるHbA1cと、歯周病の公衆衛生的評価基準であるPCI(Community Periodontal Index)の関連を検討しており、このことを中心に糖尿病と歯周病における双方向性関連についてお話しいたしました。
 これまで、歯周病は「第6の糖尿病合併症」と呼ばれていながら、医科と歯科の連携が薄くあまり連携が進んでおりません。しかし、糖尿病性腎症や網膜症はそれ自体をいくら改善しても糖尿病自体が改善しないのに比べ、歯周病の場合は1)糖尿病を改善すれば歯周病も改善する、2)歯周病を改善すれば糖尿病も改善する、という双方向性の関連があることがこれまでに確認されています。ご来場の皆さんにもこのポイントをご理解いただくことができたようです。なお、この写真はシンポジストの一人、栗林先生のご提供によるものです。感謝いたします。

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2014年12月 8日 (月)

第23回江戸川医学会

7614_727354077354845_211553084646_2 11月15日(日)、江戸川区医師会主催の第23回江戸川医学会にて、江戸川区内の中学生10,000人を対象にした歯周病に関するフィールドワークについて2演題発表させていただきました。1題目は「中学生の歯肉炎におけるアンケート調査と健診結果の比較:平成19〜23年度結果の総括」、2題目は「中学生における歯肉炎と頭痛性疾患の関連:質問紙法調査と健診結果から」でした。
 特に、1題目は平成19年から5年をかけて江戸川区中の中学校を廻り校長先生や養護の先生方にご説明をし、実施校数を地道に増やして26校・12,694名の調査を行ったものです。歯周病学会では3回にわたり途中経過を報告していましたが、総決算として調査対象だった地元江戸川区を選びました。この調査の実現に関しては多田区長のご支援もいただき、調査結果に基づいた歯科衛生指導も多くの中学校でさせていただき、結果的に年々中学生における歯肉炎の減少という願ってもない結果に結びつけることができました。
 2題目の演題は22年度に行った予備的調査で用いた「スクリーナーを用いた慢性頭痛疾患判別」について日本頭痛学会で発表し、調査の妥当性の確認をいただきました。翌23年に全数調査を行い、慢性頭痛の有病理が総数の48.6%にのぼったこと、片頭痛が14%にのぼり、他の頭痛に比し歯肉炎をもつ割合が有意に高かったことを報告いたしました。

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2012年5月21日 (月)

第55回日本歯周病学会春期学術大会

1205_2 5月18・19日の両日、札幌にて第55回日本歯周病学会春期学術大会が開かれました。私の口頭発表は初日第一会場第一番目(A-1席)でした。大会長の古市保志先生(北海道医療大学 歯学部 口腔機能修復・再建学系歯周歯内治療学分野 教授)の開会挨拶直後の演題となりました。数多くのご厚意溢れるご質問やご討議をいただき、これからいよいよこれまでのデータとあわせて論文にまとめる作業を進めるためのモチベーションが沸きました。

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2011年5月27日 (金)

第54回日本歯周病学会春期学術大会

1105 5月27・28日の両日、福岡にて第54回日本歯周病学会春期学術大会が開かれています。本日早朝、私の口頭発表がありました。私の発表は朝一番のセッションで、おまけにメイン会場となっている一番大きなホールで第3番目の演題なので少し緊張しました。発表を終わるとすぐにフロアから拍手がきました。座長の先生からもお褒めの言葉が頂けました。


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2010年11月28日 (日)

糖尿病と歯周病の関連について講演しました

1011tonyobyo 以前からお世話になっていた日本医科大学付属病院糖尿病代謝内科の及川教授からお誘いを受け、11月13日(土)午後に日本医科大学橘桜会館にて糖尿病週間の催しで講演させていただきました。タイトルは「糖尿病と歯周病の関連」です。両者の間には「糖尿病が悪化すると歯周病が進む」「歯周病が悪化すると糖尿病が進む」という悪循環があり、逆に「歯周病をよく治療すると糖尿病コントロールが良くなる」というポイントもわかっています。歯周病は「歯がグラついてきたら抜いてしまおう」という治療概念では改善が望めません。しっかりした歯周病診断と治療、そして(いつも患者さんたちに繰り返しお話ししていることですが)ご自宅でのブラッシングが非常に重要です。そのうえで、出来れば抜歯をしないで治してゆくのが歯周病治療の肝といえます。歯科医師会では「8020運動:80歳まで20本の歯を残そう」という運動をしているのも歯周病や虫歯などで歯を失わないように、という願いもあるのです。そういったことをお話ししたら、つい40分ほど喋ってしまいました。講演後何人もの方々からご質問を受け、関心の高さに驚きました。

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2007年9月23日 (日)

第50回日本歯周病学会総会

0909perio_2  日本歯周病学会50周年記念大会が東京フォーラムで開催(9月21・22日)されました。私も予防歯科の観点からまとめたデータを一般演題として発表させていただきました。ポスターを貼るやいなや質問があり、関心を引く題材だったようです。ポスター討論の座長は新潟大学の吉江弘正教授で、大変ていねいにご討議いただくことができました。

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2006年5月28日 (日)

マルメ歯学部を訪問してきました

0605malmo_1 5月18日から1週間のお休みをいただき、スウェーデンまで出かけてきました。今回は主人も一緒で、そちらはルンド大学のワレンベルグ神経科学センターへ、私はかつて留学時にお世話になっていたマルメ大学歯学部・歯周病学教室を訪問してきました。当時の上司Gunilla Bratthal先生は数年前から教授に就任され以前よりもさらに忙しい毎日を送っておられます。到着するとフランスの歯科医の方と3人でランチョンミーティング。フランスには衛生士システムがなく、特に歯周病治療に支障がある旨のお話を伺いました。
 0605malmoa マルメ-ルンドは距離も近く、特に現在のマルメ大学歯学部は留学していた約15年前にはルンド大学の歯学部でした。マルメの大学が設立されたのに伴い、現在の体制となりました。このため、かつてはマルメ歯学部の学位授与式もルンドの大聖堂で一緒に執り行われていましたが現在ではマルメ市内のコンサートホールで行われるようになったとのことでした。  写真は建物の玄関にある抜歯鉗子を持ったマリア像。こちらのページと同じ場所です。以前はすぐ近くまで寄れたのですが今は建て増しされてしまって近くに寄れなくなってしまいました。なお、この玄関の真正面に地下鉄の駅が露天掘り工法で建設中です。スウェーデンはマルメ市内ばかりでなく、ルンドでも建設ラッシュでした。インフラ整備のためプチバブルというところかもしれません。

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2005年12月31日 (土)

ブラジルの新聞で報道されたブローネマルク研究所

0509branemarknewspaper 9月25日のバウル市に開設されたブローネマルク研究所の開所式の模様が翌日の現地の新聞で報道されていました。市の関係者や私も含めたブロ−ネマルク先生に世話になった人たちが集まり、お祝いをしました。
0509baul スウェーデン国旗の掲揚の前には先生の親友であるルンド大学整形外科のルンドボルグ先生がトランペット演奏をなさいました。レクチャールームでブローネマルクインプラントの歴史が説明され、所内を開放してお披露目され、その後ご自宅の庭(とても広い!)でのガーデンパーティーが催されました。先生の片腕としてお仕事をしてこられたナースで奥様のバーブロさん(最初にイエーテボリの研究所からルンドの自宅までお電話くださったのもこの方です)ともゆっくりお話が出来ました。ブラジルはとても遠く、またすぐ出かけると言うわけにはいきませんが、再会を約束してお別れしてきました。

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2005年10月 4日 (火)

World Celebration - 40 years of Osseointegration に参加してきました

0509pib スウェーデン時代お世話になったP-I. ブローネマルク先生は、現在ブラジルでご活躍中です。おりからブローネマルク・インプラントシステム40周年を記念したコングレスを9月22日から24日 まで、ご自身の研究所を開設しているサンパウロ市で開催されました。また、翌25日にはバウルに開設された研究所を公開され、さらにご自宅でのパーティーまでご招待されまし た。
 コングレスでは、これまでのブローネマルク・インプラントシステムの歴史や数々の試み、また将来へつながる独創的な技術など、数多くのご発表を拝 見してきました。また、スウェーデン時代にお世話になった歯科関係の皆さん方にも一度にお目にかかることができました。あたかも、母国を遠く離れたブラジ ルにスウェーデン・コミュニティーが出現したかのようでした。

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2005年10月 3日 (月)

いま、アメリカ経由で帰るところです

 ブラジルで開かれていたチタニウムインプラントを開発されたブローネマルク先生のコングレスに出席したあと、いま、ようやくアメリカ経由のルートで日本へ向かって帰りつつあります。ブローネマルク先生はスウェーデン・イエーテボリでのお仕事はいまそっちのけでブラジルでの生活を楽しんでおられました。くわしい報告は帰国してからゆっくりと。

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